以前にも書きましたが、キタキツネのメスは、繁殖期が近づくと独特の匂いを発するようになり、その匂いを嗅ぎつけたオスたちがどんどん集まって来るのだといいます。
しかしながら集まってきたオス達に対して、メスのキタキツネは走って逃げたり、それでも近づいてくると激しくかみついたりして、近くに寄せつけません。
メスはずいぶんと長い距離を逃げ回り、長い時間をかけて、最後まで残ったオスだけを受け入れるのだといいます。
しかしながら、そんなキタキツネの〝激しいラブストーリー〟の末に巡り会ったペアの仲の良さといったら、見ているこちらが「もしかして私…おじゃまですよね」と申し訳なく思っちゃうくらい、超ラブラブ!
サクラが咲く頃には、かわいらしい子ギツネたちが姿を見せてくれるのでしょう。
キャプションに「どちらの子をパートナーに選ぼうか、思案中のモモンガのメス」とありました。
この季節は、北海道の各地で、エゾモモンガの繁殖シーズンを迎えています。
〝平和主義者〟にみえるエゾモモンガですが、繁殖期になるとその行動は一変します。
オスのエゾモモンガは、メスがいる巣穴に行ってラブコールをするのですが、ほとんどの場合「ちょっと待った〜っ!」とばかりに、複数のオスのエゾモモンガが現れて、激しくかみつき合ったり、相手を木から落としたり、その争いに勝利したオスだけが、めでたくメスと結ばれるのです。
メスを巡るオス同士の争いは、真っ昼間から行われ、明るい森の中を、メスを奪い合うオス達が、時にはビュンビュン飛びかうこともあって、モモンガウォッチャーの間では「モモンガまつり」と呼ばれます。
ペアになった方はしばらくイチャイチャして、その後、巣穴に戻って行くのですが、争いに負けた方は、木の枝などにジッと座り、よく見ると手や鼻などからも血がにじんでいたりして、本当にかわいそうなときもあります。
このお写真のキャプションにこうありました。
「発情期を迎えたエゾモモンガさん。自分の存在を知らせるように、空気を震わせるような声で鳴いています。
人間には高周波で、耳奥に響きますが、聞こえない人も多いようです。超音波のメガネ洗浄機の、ジリジリ音に近い音ですよ」と。
エゾモモンガの鳴き声は、いわゆるモスキート音のような周波数の高い音で、残念ながら中高年の私には、もう聞こえません。
数年前、当時高校生だった娘が、「うるさいくらい鳴いてる」と言うのに、隣にいる私には残念ながらまったくの無音。
人間は年齢を重ねると高い周波数の音が聞きとりにくくなるので、言い方を変えると、エゾモモンガの鳴き声を聞くことが出来るのは〝若い人(?)限定〟ってことになります。
「キーキー」という、とても高い声を出しているエゾモモンガの動画です。
いわゆる〝モスキート音〟に近いので、聞こえにくい方もたくさんいらっしゃいます。
文:インスタグラム「北海道3大かわいい動物」プロジェクト事務局 / ami_papa
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