2025.03.27

暮らす

「悲しみ・憤り・やるせなさ・安堵・疑念」さまざまな感情が入り乱れる75分 『劇場版 クマと民主主義』試写レポ

アナウンサーなのに「ナレーションがいらない」

HBC堰八紗也佳アナウンサー

アナウンサーは、映像に最終的に息を吹き込む、ナレーションをつける仕事。
こう思って普段仕事をしています。

しかし『劇場版 クマと民主主義』を見て、今回ばかりは、ナレーションがいらない“映像の力”を目の当たりにしてしまいました。

映像の力。これは、クマの迫力ある映像はもちろんのこと、自然・町の風景・人々の表情、全てにおいて言えます。

「劇場版 クマと民主主義」より

テレビ番組だといわゆる“尺”の余裕がないので、次から次へと話が進んでいきますが、映画では無音の余白が意味を成します。

風の音、虫の声、鳥のさえずり。
水の流れる音、葉をかき分けるガサガサッという音。

“環境音”が活きていて、まるで自分もその場にいるかのような感覚になるのです。

「劇場版 クマと民主主義」より

わざわざ「春」「夕方」など季節や時間帯をナレーションで説明しなくとも、画面に映る“植物”や“人々の装い”や“日の光”を見るだけで、その理解もできてしまいます。

映画館にいるのを忘れるくらい、五感が研ぎ澄まされるような感覚があります。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

この記事のキーワードはこちら

SNSでシェアする

  • X
  • facebook
  • line

編集部ひと押し

あなたへおすすめ

エリアで記事を探す

FOLLOW US

  • X