2025.02.21

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希少がんを生きるシンガーソングライター「笑える日を作る生き方を」歌に込める思い

今を、どう生きるか

佐脇さんが3週間に一度足を運ぶ先は、南富良野町の幾寅です。

クリニックの心理カウンセラーとの面談で、心の持ちようを知り、免疫力をあげるため針治療や漢方薬の処方を受けています。

「負けないように戦わなきゃって気張って頑張っていたことが、勝とうとしなくても病気が体の元気さに抑えられていれば、平和に共存できるんだよってことを学んだ」

大学時代は、ミュージカル俳優を目指していた佐脇さん。
自宅では、ボイストレーナーとしても活動しています。

生徒は3歳から70代まで…佐脇さんの明るさに、みんなが元気を貰っています。

「私のモットーなんです、泣いて、笑って、歌って、生きてっていうの…」

佐脇さんはそう話します。

「命が循環する感じがするんですよね…歌っていると。それをみんなにも体験してもらいたいし、私も全力でやるよっていうのが、今後の活動かな」

佐脇さんのオリジナル曲『今を生きる』には、こんな歌詞があります。

♪「このトンネル抜けたら晴れるのかな 一緒に笑えるかな」

転移で手術ができず、副作用がつらいため漢方や訪問ケアなどで緩和治療を受けている佐脇さん。
そこには「笑える日をつくる生き方をしたい」との思いが込められています。

「人としての強さ」が伝わってくる歌詞や言葉には、精力的に活動できることが何よりも楽しいと実感する佐脇さんの思いがこもっています。

トンネルの先に待っているのは「猛吹雪」なのか、「晴れ」なのか。
経験が紡ぎだす佐脇さんの歌は「今をどう生きるか」は、自分で選べますよ…と語りかけています。

【連載】こう生きたっていい

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年1月24日)の情報に基づきます。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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