2025.01.21

暮らす

「かわいそうなキタキツネ」を「もっとかわいそう」にするのは誰?…高校生が向き合った、野生動物と人

来年、より身近な存在に

網走南ケ丘高校は、「シカの交通事故」をテーマに選びました。
自分たちが「来年から運転免許をとれる年齢になるから、よりシカが身近な存在になる今、考えることにした」といいます。

この言葉を、パネリストの研究者ら3人全員が「動機が“じぶんごと”ですばらしい」などと絶賛。

網走南ケ丘高校の発表

市役所への取材も行い、現状のシカ対策は「数を減らすこと」で、交通事故への直接の対策はとられていないことも発見。「自治体などと連携し、事故を防ぐ策を設置するなど直接の対策も必要では」とまとめました。

自治体への提言だけでなく、「私たちにできること」も考えていました。「シカの生態や習性を知ること、運転でスピードを出しすぎないこと、シカを無駄にせず食肉や革製品に活用すること」など、複数のアイデアを挙げました。

発表後の質疑応答の中では、最初は「共存のためには駆除は違う」と思っていたものの、「現段階では増えすぎていて、駆除も必要と知った。いずれは捕獲に頼らず共存できたらいいと思う」と話していました。
駆除を当たり前と思わず、シカの命のことも、車を運転する人の命のことも考えたからこそ、啓発や食肉加工までアイデアを広げられたのだと思います。

2023年10月・札幌

自分の地域や年齢に紐づけた、じぶんごとの着眼点がユニークだった2校。
クマやキツネについて調べた2校も、ユニークな解決策を提案しました。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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