新しく積もったふかふかの雪の上を、エゾリスがカメラの方向に、走って来ているところなのでしょう。
小さなモミジのように、パッと開いた手が、とてもかわいらしいですねー。
エゾリスは、秋の間に、土に埋めたり、木の穴に隠しておいたごちそうを、次々と見つけ出しては食べて、命をつなぎます。
雪がたくさん積もった日などは、エサを探すために、深い雪をかき分けているのを見かけることがあります。
毎日のように雪が降りしきる大雪の年などは、ごちそうを探す作業はとても大変そうで、見ていてとても気の毒になってしまうのですが、ふかふかに積もった雪の上を、軽やかに、泳ぐように駆け抜けるエゾリスの姿は、とってもしなやかで、美しさにあふれています。
写真だけではなかなか判断しにくいのですが、オオハクチョウでしょうか?
ハクチョウって、こんな優しくて穏やか表情だったんだって、あらためて気づかされました。
日本でハクチョウと言えば、おもにオオハクチョウとコハクチョウがあげられますが、いずれも、夏の間は、北極海に面したロシアのツンドラ地帯やタイガ地帯、サハリンやカムチャッカ半島などで繁殖し、冬になると、その一部が北海道や本州越冬します。
オオハクチョウとコハクチョウの見分け方は、クチバシの黄色い部分が広いのがオオハクチョウ、黒い部分が広いのがコハクチョウと覚えていたのですが、コハクチョウにも、クチバシの黄色が広い〝イエローネブ〟と呼ばれるグループもいて、写真だけで見分けるのはむずかしいなあと、今回あらためて感じました。
2種類がならんでいたら、大きさの違いで、すぐにわかるのですが。
冷え切った氷に上でも、まるくなって寝ている姿をよく見かけるので、寒さには強いのでしょう。
凍らない水があって、そこにエサがあれば越冬できるので、北海道でも冬にハクチョウを見ることができる湖や川がありますね。
私が好きなのは、帯広周辺で越冬するハクチョウたちです。
冷え込んだ朝に、〝けあらし〟の中で目を覚ましたハクチョウたちが、シルエットになり朝日に照らされる様子は、北海道の冬の美しさを代表する光景のひとつではないでしょうか?