2024.12.26
深める—推しのおかげですね。推し活ってやっぱり尊い。
デジタルでマンガが描けるようになっていましたし、意外と4ページから応募できるコンテストとかがたくさんあって、短くてもいいんだって分かったんです。そこでマンガMeetsというマンガを投稿できるサイトに出してみたらマンガMeeの大森さんが担当に挙手してくださって。
2022年11月に初めて連絡を取って、一緒にマンガを作ることになりました。
ツカミ漫画大賞という冒頭の3~8ページで応募できるマンガ賞に向けて作品をつくって、デビューをしました。
大森さん:agoさんの投稿されてる作品を見ていいなと思ったので担当につくことに。ツカミマンガ大賞の受賞作は、「そういう事なら、恋を教えて。」です。
—これは…掴まれますね!!ついにデビューとなりましたが、すぐに連載がスタートしたんですか?
いえ!その後はチャレンジMeeという連載コンペに出したり、マンガMeeで読み切りを発表したり、色々描いてはいたのですがなかなか連載会議には通らず、ボツの嵐でした。子どもを9時に寝かしつけて、そこから深夜1時くらいまでが自分の時間。寝不足でしたが好きなマンガが描けるから、とにかく楽しかったですね。
—『隣の元カレくん』の構想はどこから生まれたんですか?
読み切りの短編とかは描いていたんですけど、連載案はいろいろ出しても全部不採用。もうお話が浮かばなくなってしまって1回描くのをお休みしたんですよ。それで私に描けるものって何だろう?って考えていたら、ほかの編集さんに「大人の話なのに、子どもっぽい」って言われたことを思い出して。子どもっぽいなら、子どもとか高校生の話を描こうかなって。でも現代の高校生のことは分からない。だから自分が高校生だった頃を思い返して、その時代と今を交差する話を描きたいなと、『隣の元カレくん』が生まれました。
—大森さんは、そのアイデアが出るまで、ずっと待っていてくれたんですね。
そうですね。ずっと連絡を取っていなかったんですけど、「こういうマンガが描きたいです」ってラフ画をLINEに送りました。
大森:マンガ家さんにはいろんなタイプがいて、こちらから提案した方がいい人と、アイデアが降りてくるまで待った方がいいタイプがいるんですが、agoさんは、降りてきた方がノリノリで描けるタイプなので、今は待つときだと思っていました。
—舞台を室蘭にしたのはどうしてですか?
私は胆振地方在住なんです。自分が住んでいる場所に近い街のほうが、キャラクターたちが暮らしているのを想像しやすいかなって思って室蘭にしました。周りの室蘭出身の人たちに、この頃の室蘭にこのお店はあったかなども聞いて、実際にその土地に住んでいる人たちにも納得してもらえるように設定しています。