ある研究論文に、「エゾモモンガは、冬を乗り切るために、秋にドングリなどを大量に食べて皮下脂肪を貯える…」とあったのを見て、本当かなー?本当だったら一度でいいから見てみたいなーと、ずっと思っていました。
エゾモモンガが暮らす場所は、ほとんどが木の上です。
ごくたまに、喉が渇いたときに、木の根元まで降りてきて、雪をなめることがあるくらい。
そんなエゾモモンガが、すぐに地面に落ちてしまうドングリを、どのように食べるのかと…。
「きょうの1枚」は、まさに、そのお写真です!
エゾモモンガが木から降りてきて、地面に落ちた紅葉を、ガサゴソとかき分けてドングリを見つけ、@nukorurru さんの目の前で、美味しそうに、カリカリポリポリと食べたのだそう。
本当に、ドングリを食べるのですねー、しかも地面に降りてきて。
こんな、まるでリスのように(エゾモモンガはリスの仲間なのですが…)地面で木の実にかぶりついている姿は、本当に初めてです。
エゾモモンガは、ご存じの通り夜行性の動物ですから、もしかしたら、真っ暗な秋の森で、エゾモモンガたちが集団で、落ち葉をかき分けかき分けして、ドングリを食べているのかもしれません。
そんな様子を想像するだけで、楽しくなっちゃいますねー。
とってもかわいい顔をした、エゾクロテン。
見るたびに、人気キャラクターの「キティちゃんに似てるなー」と思ってしまうのは私だけではないはず。
冬になると、雪の下にトンネルを掘って移動し、あちこちの穴から顔を出しては引っ込んで、「モグラたたきゲーム」のように、次はどの穴から顔を出すのかわからずに、カメラを持ったまま振り回されることもしばしばです。
エゾクロテンと、名前に〝クロ〟という言葉が入っているに、あまり黒っぽくないですね。
特に冬毛は、黄褐色のような感じです。
クロテンの仲間は、ロシア、中国、ヨーロッパと広く分布していて、そのほとんどが黒っぽい色をしているのですが、たまたま生物学的に、エゾクロテンだけが、黄褐色なのです。
かわいらしい顔をしていますが、雑食で、木の実のほか、鳥やネズミ、モモンガのような小さな動物をとらえて食べるので、『森の小さな殺し屋』と呼ばれます。
エゾリス自体は、それほど珍しい存在ではありませんが、「きょうの1枚」は、これまでに見たことがないようなスゴイお写真ですねー。
木の上から、カメラのレンズをかすめて思いっきりジャンプ!
そのスピードはかなりのものだったと想像しますが、ピタッとピントが合っていて、普段はなかなか見ることができない〝肉球〟まで、はっきりと見えています。
これには〝肉球マニア〟も納得の1枚でしょう。
それでいて、子どもが新しい布団にダイビングするときのような、はたまた森をさっそうと滑空するエゾモモンガのような、かわいらしいポーズも最高です!
しんしんと雪が降る、風があまりない日の朝は、エゾリス観察にピッタリ。
寒い日が続きますが、早起きして森を歩いてみたいと思いました。
文:インスタグラム「北海道3大かわいい動物」プロジェクト事務局 / ami_papa
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