2024.12.06

暮らす

「こころが男性なのに妊娠?」自分に偏見はないと思っていたけれど… こころが男性どうしのふうふに出会って【したっけラジオ】

誰もが平等な社会なら、抱えなくてよかった悩み

てる子)私は妊娠の話以前に、2人の結ばれ方に関してすごく考えたところがありました。

2人は法律婚を選択して、男性と女性で戸籍を入れて夫婦になるっていう選択したわけなんだけど、札幌市にはパートナーシップ制度っていう、夫婦として同性カップルも一種同じポジションにありますよ、っていうのを自治体が証明する制度がある。
最初それを使おうかって2人で話し合ったっていうのも聞いたのよ。

だから何かパートナーシップ制度にするか、それとも結婚にするか…
でもやっぱり結婚っていう形が、法のもとの庇護を受けれる、っていうところでそっちにしようっていうふうになったみたいなんだけど。

たとえば2人が生きている社会が、同性でも誰でも結婚が平等にできるような社会だったら、こういう悩みを2人は抱えなかっただろうなって。

出発点の時点からいろんな葛藤があったろうし、自分もLGBTQの当事者の1人として、他人ごとではなかったなっていうふうに思って。
スタートから「壁」じゃないんだけど、いろんな課題を感じながら見守っていました。

本当に、本当に違う人ですか?

泉記者)一番最初に2人についてテレビで放送して、それをインターネットニュースに上げたときに、コメントで2人に対する批判がすごい多かったんですよ。
「気持ち悪い」だったり、見るとすごい傷つく言葉。
自分とこの人たちは違うっていう価値観があるからこそ、そういうことが言えちゃったりすると思うんですよね。

ただ、私が伝えたかったのは、「本当に、本当に違う人ですか?」って…。
2人が喜んで、悲しんでだったりだとか、具体的なところだと迎えに来てもらってとか、クリスマスのデートをしてとか…。
私も取材していて「同じ部分はあるな」と、社会の中で生きてく上の大変さの数はもちろん違うかもしれないけど、でも人として、同じ部分も共通点もある

「自分はできてるのに、できない人がいる」っていうのは平等じゃないよね、というようなことを感じてほしいなと思っていました。

そういう気づきを色々な人が感じて、少しずつ気持ちが変わっていって、まわりが2人を見る目線を変えていかなくちゃいけないなと私は思います。

動画で見る

今回のテーマはとても大切なお話です。それぞれが熱い胸の内を打ち明けながらも、いつも通りの気張らないトークが繰り広げられました。
YouTube動画もぜひご覧ください。

森アナは「びっくりした」と言っていましたが、てる子さんも泉記者も、最初からすんなりすべてを理解したわけではなかったといいます。
それぞれの感じたことや、取材の裏話を、放送に入りきらなかったおまけトークも含めてたっぷりお話しています。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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