2024.10.27

暮らす

「私の後ろに“クマ”が隠れていたの、気づきましたか?」身近に潜むリスクには、できる対策がある/札幌・2024年の草刈りまとめ詳細版

⑧8月11日 札幌・南区石山

・参加者:石山地区まちづくり協議会まちおこし部会、浦幌ヒグマ調査会(酪農学園大学の学生らが所属)、札幌市など
・場所:石山1条3丁目(豊平川沿い、石山大橋あたりの茂み)

草刈りの市民運動の先駆けと言える地域です。
2014年から毎年8月に草刈りをしていて、ことしで11年目の開催でした。

石山地区でクマの出没があったことを受けて、クマの生態にくわしい酪農学園大学の佐藤喜和教授や、札幌市が協力して始めた取り組みですが、地域住民が主体的に、楽しんで企画しているのが特徴です。

見てください、この人数!ことしはおよそ60人が参加。
地域の恒例行事となっていて、毎年たくさんの人がやってきます。酪農学園大学の現役学生や卒業生まで集います。

草刈りの前に、地図パネルを示して説明しているのは、学生のリーダーです。
「私が説明をしていたすぐ後ろに、ずっと“クマ”が隠れていたんですけど、気づきましたか?」

茂みから出したのは、クマの等身大パネル。
「こんなに近くにいても、全然気がつかなかったですよね。だから草刈りが必要なんです」

自分たちが取り組む対策の意義を実感し、やる気が高まる瞬間でした。

草刈りスタート。地域住民や学生、卒業生らが、世代を越えて談笑しながら、一緒に草刈りをします。
最初は身長と同じくらいの高さの草が生い茂っていますが…

みんなでやれば、いつの間にかすっきり。川のほうから振り返ると、奥の通路がよく見えるようになりました。

終了後、通路側から川のほうを見た景色です。生い茂っていた人の背丈ほどの草がなくなり、景観もよくなりました。

草刈り後にも、酪農学園大学の学生によるクマの生態のレクチャーや、お楽しみイベントまであります。ことしのお楽しみイベントは、クイズ大会でした。
クマ対策!と肩肘はらず、地域のみんなで楽しむことが、続くポイントなのかもしれません。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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