「家にあるお墓」のスタイルが

さらに、こんな供養のスタイルも…。
札幌市の仏壇・仏具店『誠心堂』が去年から販売している「わがやのおはか」です。

本物の墓石を使った小さなお墓の中に骨壺があり、遺骨を納めることができます。
「家の中にあるお墓」として、毎日お参りできるのが特徴です。

小さな墓石から小さな骨壺が出てくる

誠心堂店舗運営課札幌地区の須藤伸敏エリアマネージャーに販売の経緯を聞きました。

「お骨を身近に少量でも残して自由な形で供養したいという、お客様の多様化するニーズに応え、思いを形にするために、墓じまいのあとの供養の場所として販売するようになりました」

仏壇を処分する人も増える一方で,遺骨を身近においておく『手元供養』の商品が増えていると言います。その理由については。

「『息子娘たちには仏壇を引き継がせない』という親の声はかなり多い。お墓も持っていないけど遺骨は少量持っていたいとなると、こういう『わがやのおはか』みたいな形に供養のしかたは多様化、変化している」

「仮想霊園」も登場

さらに、こんな供養の方法も登場しています。
インターネット上に作られた仮装空間「メタバース」の霊園なんです。

手がけたのは埼玉県の冠婚葬祭に関する事業を手掛ける「アルファクラブ武蔵野」。
スマホ、パソコンからアクセスできて、海外からでもアクセスできるそうです。

マイルームという部屋のようなものを作って、そこに故人の写真や動画を飾って、友人や家族と集まって、供養できます。

手を合わせられる

同時に30人までアクセスして、文字のチャットや音声で会話もできるそうで、故人との思い出をしのぶことができます。登録は無料です。

時代とともに変化している供養のスタイル、これからどうお墓を引き継いでいくか、さまざまなカタチを知っておくことで家族でじっくり話し合うきっかけにしてみてくださいね。

連載「親の「終活」を考える」

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年9月24日)の情報に基づきます。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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