「性的要素」で見られ、傷ついたことも

主に異性愛男性からの性的な目線が強く、「性に奔放だ」というイメージを持たれたり、インタビューの記事が、性的な要素を強く出した書き方をされたりして傷ついた経験もあります。

また、いまよりも「女性が家庭に入るのは当たり前」とする風潮もあり、女性たちは経済的にも弱い立場に置かれがちでした。

そのため、すでに結婚・出産をしているレズビアンの仲間にとっては、自分の状況を訴えづらい環境だったといいます。

「生活費は夫婦だから夫が出している状況で、おうちに帰ったらお母さんにならなきゃいけないし妻にならなきゃいけない。その中で、自分のことを考えるのがどれくらいできるのか」

独身だったり、外に仕事に出たりするゲイたちと比べ、多くのレズビアンたちはつながりを持つ機会も乏しく、当事者コミュニティの中でもさらにマイノリティに置かれていたと工藤さんは話します。

「20歳のころの私はパレードができるなんて思っていなかったし、LGBTQが取材の対象になる時代が来ると思っていなかった、今不安なことや色々なダメージを受けている若者や女性たちには、自分の大事なものは信じてほしいと思う」

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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