2024.09.24

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甘酸っぱいリンゴタルトは29歳医師が考案!難病患者に寄り添う開発までの秘話

同じものを、美味しく食べたい

医師の中村さんと宮本さんが知り合ったのは、6年前。

当時北大の医学生だった中村さんに、宮本さんたちから「食べられないことでコミュニケーションも減ってしまう」という悩みが寄せられました。

そこで中村さんは、口の中でよく溶けのども通りやすいチョコレートを開発しました。

「家族と患者が同じものを同じ空間で食べられるシチュエーションを作れるのは、患者の心の面で大きかった」と当時の中村さんは話していました。

そんなチョコレートを、今回のタルトにも使用。
また、生地は通常より柔らかく焼き上げましたが、サクサク感は残しました。

宮本さんは「食べやすいだけじゃなくて、おいしいものを作ってくれることがありがたい」と笑顔。

廃棄予定のリンゴを使って…

さらに、リンゴにも秘密があります。

果樹園では質の良いリンゴを育てるため、大きいものを残し、周りの花や実を間引く作業が必要です。

ニトリ観光果樹園を訪れた中村さんは大量に落ちている、この青い小さいリンゴに目をつけました。

「捨てられるのはもったいない」

タルトには、こうして廃棄される予定のリンゴを加工しました。

リンゴの良さを残しつつ、食感も楽しめるように。
いかに「果肉感」を残すか。
半年かけて完成させました。

中村さんは、こうした商品を作り、さまざまな人が手に取ることで、病気を知る人が増えていくのが目標だといいます。

「北海道に恩返しをしたい」。

中村さんは新しいタルトで患者と北海道の一次産業を応援します。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年9月5日)の情報に基づきます。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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