高校には、大きく分けて「全日制」と、夜間や昼間の特定の時間に学ぶ「定時制」、そして、郵送やインターネットを使って通信教育を受ける「通信制」の3つの課程があります。
いま通信制高校に通う生徒が増えている理由について、星槎大学(通信制大学)の手島純教はこう断言します。
「不登校の児童生徒は増えてます。ただ不登校は学校に行かないだけで、学びを放棄してるわけじゃない。みんなかなり学びたがっているんですよ。学びを続けたいわけです。だから通信制高校を選択する」
通信制課程の単位を取得するには、「レポートの提出」と、学校で授業を受ける「スクーリング」。そして、学校で受ける「試験」の3つが必要となります。
札幌静修高校の通信制課程は、自宅学習を中心に学ぶ「通信型」のほか、学校に登校して学ぶ「通学型」の二つのスタイルから選ぶことができます。
週に1回、登校する「通学型」で学ぶことを選んだ野坂すずなさんに、通信制高校へ進学した理由を聞いてみると…。
「不登校で中学校には行ってなかったんですけど、通信制高校は楽しくて、最初は放課後に来て、でも先生は何も言わなくて温かい目で見てくれて。『学校に遊びに行こう』って気持ちからどんどん来られるようになりました」
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