2024.09.20

暮らす

形見の重機と土地を引き継いで…「ここで生きる」米農家の思い【北海道胆振東部地震6年】

家族と復興目指すその場所は

大規模な地震が切迫している北海道内。
復興と防災を誓い、あらためて備えを確認する1日です。

胆振東部地震から6年がたった9月6日。被害の大きかった地域では、住民らが犠牲者を追悼する姿が見られました。

慰霊碑から10分ほど離れた献花台には地元の人だけでなく、札幌からも花を手向けに多くの人が訪れました。

地震から6年が経ちましたが、被災地では依然復旧作業が続いています。

厚真町に住む佐藤泰夫さん(69)。

地震が起きたそのとき、「立ち木が流されていくのがシルエットとして見えた」といいます。

米農家として、酒米やななつぼしなどを栽培する佐藤さん。
妻や息子の生海(いくみ)さんらと共に復興を目指しています。

この日も、新たに始めようとしているハウス野菜などに使う水路を造る作業を生海さんと2人で行いました。

住んでいた地域は「7割程度復旧した」一方、「農地はほとんど復旧したが、安心して住める場所ではなくなった」といいます。

住民がどんどんと引っ越してしまい、人口の減少が加速するという影響も出ています。

2人が作業しているこの場所は、地震が起きた時は泰夫さんのいとこで同じく米農家だった佐藤正芳さんが暮らしていました。

正芳さんは、地震によって発生した土砂崩れに家ごと巻き込まれました。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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