2024.08.27
暮らす台風10号の進路予想や、北海道への影響について、HBCウェザーセンターの児玉晃(こだま・あきら)気象予報士が解説します。
大雨の原因は、北海道付近に停滞する前線です。
台風は離れたところにありますが、台風周辺の暖かく湿った空気が前線を刺激し、大雨になっています。
きょう27日(火)の雨を振り返ると、午前3時ごろから奥尻島などで雨が強まりはじめ、その後は道北や道南方面を中心に1時間に50ミリくらい、傘が役に立たないくらいの雨の降り方になりました。
胆振の厚真町では、午前7時40分までの3時間で105.5ミリと、観測史上一番の大雨。夕張や富良野でも記録的な雨になりました。
その後は日中は一旦雨が落ち着きましたが、昼頃から再び函館など道南から雨が強まり、江別や胆振のむかわ、日高の平取町などで雨が強まっています。
今後の予想を見ると、27日夜も広く雨が降り、オホーツク海側などで雨が強まります。
前線が少し南に進むため、日付が変わると日本海側や道南から雨がやむでしょう。今夜にかけては土砂災害や河川の氾濫などに警戒してください。