2024.08.06
深める堰八アナ:「あっちこっち佐藤さん」、とっても面白かったです!」ぜひ、劇場の中も見せていただきたいです。舞台としての特徴なども教えてください。
納谷さん:ぜひ(劇場内を)見に行きましょう!舞台の広さなども、自由度高めに変えられますし、天井高もあるので演出の幅が凄く広がります。こういう舞台を見ると演出家としては、つい高さを生かしたものを作りたくなっちゃうんですよね(笑)。このサイズ感の劇場で花道を作ったり、背の高い造作を作ったりなど自由度の高い演出ができるっていうのは、札幌ではジョブキタ北八劇場だけだと思います。
あとは、これは実際に公演をしてみてから初めてわかったことなんですが、客席と舞台がシームレスという特徴がありました。
公演のあとはよくアフタートークという公演終了後にステージで役者たちがお話をさせていただくというのをやるんですが、その時にお客さんに「何か質問ありますか?」と聞くと、シーン…となってしまうことが多いんですけど、ジョブキタ北八劇場では客席と舞台に一体感があるからか、質問がバンバン飛んでくるんです!そういう点ではシンポジウムなんかにも向いている会場だと思います。
小島さん:この椅子がすごく好評なんですよ…!固定客席で、長い時間座っていても疲れにくいんです。そして、2階席もあるんですけど、私は2階から見るのも結構好きですね。正面から見たときと上から俯瞰で見た時では、目が行く役者さんが変わったり、違う印象を受けたりして発見が多いです。
納谷さん:そうですね。舞台は、どこに座って、どういう画角で見るのかによって同じ芝居でも受ける印象が変わりますので、ぜひお客さんには何度か足を運んでいただいて、“お気に入りの席”を見つけて頂ければ嬉しいです。
堰八アナ:北八劇場のHPにもある、「劇場のある街」という言葉がすごく気になっていて、どういうイメージか是非教えてください。
納谷さん:理想は、演劇で劇場がにぎわい、それが街の発展に繋がっていくことですね。
例えば、冬に子どもたちの遊び場になったり、高齢者の憩いの場になったり…年末に紅白のど自慢大会なんかもやりたいっていう夢があります!
地域の方々に、「あの劇場に行くとなんだか楽しいことがある」と思ってもらえるような場所にしていきたいですね。“地元のお祭り”のような場所になれたらいいなと思います。演劇を「観に行く」だけじゃなく、「みんなが参加する」ような集いの場になっていくことで、劇場がにぎわって、それがさらに街の発展にも繋がっていくと理想だなと思います。自由な発想で、“地域の方々”に寄り添った取り組みをしていきたいです!