2024.08.06

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“地域とつながる、劇場のある街づくり”を目指して…札幌駅北口にオープンした「ジョブキタ北八劇場」に込められた思い

2024年5月、再開発が進むJR札幌駅北側エリアに誕生した、複合型再開発ビル「さつきた8.1」。ここの2階に、本格的な民間劇場である「ジョブキタ北八劇場」がオープンしました。
札幌の演劇業界の新たな“顔”になるであろう劇場には、どのような思いが込められているのか!?

お話をしてくれたのは、「ジョブキタ北八劇場」芸術監督の納谷真大さんと、アーティスティックコーディネーターの小島達子さん。お二人は、ご自身も役者でありながら、劇場のプロデュースも担当しています。

左から小島達子さん、納谷真大さん

今回の取材は、「HBC演劇エンタメ研究会(通称“エンケン”)」のメンバーが担当!「エンケン」は、HBCアナウンサーを中心に、演劇やエンタメが好きなメンバーによって発足した新しい活動です。発足後、第1回目となるこの記事は、“エンケン会長”の堰八紗也佳アナウンサーと、Sitakke編集部YASU子が担当します!

【HBC演劇エンタメ研究会とは】

役者をしながら、「ジョブキタ北八劇場」を裏方としても支える2人。それぞれの役割は?普段はどんなお仕事?

堰八アナ:小島さん、納谷さん、本日はよろしくお願いします!まずお二人の役職は、納谷さんは「芸術監督」、小島さんは「アーティスティックコーディネーター」ということですが、それぞれ具体的にはどんなお仕事なのでしょう?

ジョブキタ北八劇場内(座席から見たステージ)

納谷さん:芸術監督は、ひとことで言うと「演劇のラインナップを決める」のが主な役割です。劇場でどんな演目を展開していくのか、方向性を決めるのがメインの仕事ですね。
僕はほかにも役者だったり、演出家だったり、劇作家だったり、いろんな活動をしてるんですが、今はこの北八劇場の芸術監督をメインに活動しています。

もともと僕は役者になりたくて、大学を出て富良野塾(※)の9期生として1992年に北海道に来たのがスタートでした。役者は、すぐにそれ一本で生活することはなかなか難しい職業です。ほかにも色んなことができたほうがいいのではと思い、自分で脚本を書くようになりました。2001年に、初めて書いた戯曲が『北の戯曲賞』で優秀賞をいただくことができたんです。その戯曲を自分で演出して、それを舞台にするためにチームを作ろうと劇団を作り…そんなふうに道が繋がって、今この北八劇場の芸術監督のお話をいただくに至りました。

※富良野塾とは:1984年に脚本家の倉本聰氏が開設した脚本家や役者の養成施設。2010年25期卒業生をもって閉塾した。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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