2024.07.12
育む北海道の出生率は、都道府県別で東京都に次ぎワースト2位…。
そんな中、国が少子化対策として打ち出す「こども誰でも通園制度」が旭川市で始まりました。
旭川市の中心部にある保育園には、出勤前の親たちが次々と子どもを預けにやってきます。
共働き。親の介護。
子どもを預けに来る親たちの事情は様々です。
しかし、2026年度からは、保護者が働いているかどうかにかかわらず、6ヶ月から2歳児までの子どもを保育園などに預けられるようになります。
「こども誰でも通園制度」。
岸田政権の看板政策「異次元の少子化対策」の1つです。
6月17日、試験実施が始まった旭川市のこの保育園では利用者はいませんでしたが、新たな制度に期待と不安が入り交じります。
認定こども園わんぱく保育園松島直美園長は保護者のメリットとして「少しでも子どもと離れることでリフレッシュできる」と話します。
一方で、「問題は職員の配置。あと職員の確保も心配だと思っています」とも。
本格的な導入は2026年度からですが、北海道内では、旭川市を含め、8つの市と町が、いわば「お試し運用」を始めています。
旭川市子育て支援部こども育成課こども事業係佐藤太一主査は「先行して開始することで、私たちの地域の実情に合わせた実施のしかたを模索できると考えた」と意図を教えてくれました。
旭川市は、今後、制度の周知を進め、課題を洗い出したいと話しています。