今週も インスタグラム「北海道3大かわいい動物」プロジェクト に寄せられたみなさまからのお写真をご紹介します。(2024年7月1日〜7月5日ピックアップ分)
午前3時、釧路湿原で〝日の出〟を見ようと、早起きをして宿を出たのですが、あいにくの〝霧〟であたりは真っ白です…。
車の中で、霧が晴れるのを待ちながらこの文章を書いているのですが、まわりにはたくさんのエゾシカの親子の姿があります。
日中に、生まれて間もない子鹿を見ることはなかなか出来ないのですが、早朝に車のエンジンを止めて、しばらくジッとしていると、子鹿が不思議そうな顔をして、車の近くまでやって来てくれます。
背の高さは、1メートルもなく、ウォルト・ディズニーの「バンビ」にそっくり。
「バンビ」が、花や蝶を初めて見て、不思議そうな顔をするシーンがありますが、そんな感じで車の中にいる私の様子をうかがっています。
ここで、あわててカメラを取りだしたり、窓を開けたりしたら、一気に逃げられてしまいますので、チラチラと横目でそのかわいらしい姿を観察。
私の車に飽きた「バンビ」は、次は、川や草むらに駆けていって、そこで何かを見つけたのか、母親のもとに急いで戻ってきて、そのことを報告するような仕草を見せたかと思えば、またどこかへ駆けていくのを繰り返しています。
その姿は、この世に生まれてきたことが、もう楽しくて楽しくて仕方がないといった、みずみずしい生命力にあふれています。
ここでは初めての登場かも知れません、この春に生まれたトラフズクの幼鳥です。
もう〝赤ちゃん〟とは言えないほど成長が早く、顔の表情は、〝森の哲学者〟とか〝森の賢者〟とも呼ばれる、フクロウの威厳を感じさせますね。
アタマの上から、2本突き出た〝耳〟のようなものは、耳ではなく〝羽角(うかく)〟というものです。
この〝羽角〟があるフクロウの仲間をミミズクと呼んで、〝羽角〟のないものを、単にフクロウと呼んでいるそうなのですが、アオバズクには羽角がなく、シマフクロウには、羽角があるのですがフクロウという名前がついています、ややこしいですね。
ちなみに〝羽角〟は、耳や聴覚とは全く関係がなく、なぜあるのかは、わかっていないとのこと。