札幌市近郊の「中山峠」では、5月18日、警察官らが、山に入るときの注意点が書かれたチラシを配り、山菜採りでの遭難防止を呼びかけました。
北海道警察によりますと、道内の山菜採りによる遭難者数は、2023年までの5年間で381人にのぼります。このうち、およそ7割が5月と6月に発生しています。
その原因の多くが「道迷い」です。
例年、約8割が道迷いにより遭難しているといいます。
警察官立ち会いのもと、記者が遭難を疑似体験しました。
林道から15メートルほど、笹やぶの中を進むと…。
警察官「後ろの人が見えづらかったりしますよね」
記者「本当にそうですね。少ししか離れてないのに」
振り返ってみると、笹やぶが揺れていますが、人は見えません。
視界を遮られ、1メートル先にいる人の姿も見えづらくなりました。
どこも似たような景色のため、山菜採りに夢中になると、自分の居場所がわからなくなってしまいます。
体験した記者は、「奥に行けば行くほど、やぶの高さも高くなっていて、だんだん車の音も遠のいて行くので、どこから登ったのかがわかりづらくなった」と気づきました。
遭難を防ぐために重要なのが「服の色」です。
目立つ色の服を着ることで、捜索にあたるヘリコプターなどが発見しやすくなります。
では、何色がいいのでしょうか?
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