2024.06.03
暮らすこちらは自転車どうしの衝突事故を再現した実験映像です。
ぶつかった衝撃で自転車は転倒し、人形の頭が地面に激しく打ち付けられているのがわかります。
警察庁によりますと、過去5年間に自転車事故で死亡した人の約5割が頭部に致命傷を負っていて、そのうち約9割がヘルメットを着用していなかったということです。
そんな中、ヘルメットに命を救われた男性もいます。
札幌の大学で自転車競技に打ち込む相野晴さん(21)です。
「ヘルメットが身代わりになって自分の頭を守ってくれた」と事故当時のことを話します。
1年前、練習で公道を走っている時に、交差点を右折してきた車と衝突。
頭を強く打ち、首の神経を損傷するなど、全治6か月半の大けがをしました。
「ヘルメットがなかったら、脳に障害が出ていただろうなと思う。ヘルメットをかぶることで自分の身を守ったり、家族の心配も減らせたりするのでぜひかぶるべき」
事故が起きたときのヘルメットの役割は大きくても、なかなか普及していないのが現実です。
ヘルメットの着用率に関するデータを見ると、北海道は6.4%で47都道府県の中で40位。
全国平均13.5%の半分以下です。
一方で、全国1位は愛媛県の59.9%。なぜこんなに普及しているのでしょうか?
愛媛県ではこんな取り組みを行っています。
●全国に先駆けて、10年以上前の2013年にヘルメット着用の努力義務化を条例で制定
※ちなみに北海道も2018年に条例で努力義務化
●2015年以降、県内すべての高校でヘルメット着用を校則で義務化
さらに、子ども向けにヘルメット着用を習慣化させる製品も開発されています。
東京の会社が開発したKAGIBO(カギボ)という製品。
「ヘルメット着用と自転車の鍵の挿入を連動させる」仕組みになっています。
ヘルメットのベルト部分と、後輪の鍵に専用のパーツを取り付け、ヘルメットを着用してパーツが肌に触れると、隠れていた鍵穴が見えるようになり解錠できる、というものです。
さらに、移動中にヘルメットを外すとアラームが鳴るようになっています。
これから自転車に乗る機会も増えます。
大切な命を守るためにもヘルメット着用について考えるきっかけにしてもらえればと思います。
連載「じぶんごとニュース」
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年5月14日)の情報に基づきます。
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