2024.06.01

深める

卒業アルバムが作れないかも…“学校カメラマン”が足りない!「少人数の学校はお断り」には切実な事情が

人手不足の波は、ここにも…です。子どもたちの成長を記録するカメラマンが足りません。

新学期がスタートした4月、北海道岩見沢市の小学校では、新しいクラスの集合写真を撮影していました。

学校から撮影を請け負う「学校カメラマン」にとって、春は入学式に遠足、運動会と最も忙しい季節ですが…。

カメラの理光の河野芳廣社長は「カメラマンが派遣できない。『ごめんなさい 同行できません』と断る」といいます。

思い出を写真に残してくれる学校カメラマンが足りない!

そこにはどんな事情があるのでしょうか。

カメラの理光では長年、岩見沢市内の学校や幼稚園の写真撮影を引き受けていますが、この小学校は、今年度から初めて担当します。

これまでのカメラマンが、高齢で引退したため、河野さんが引き継ぐことになったのです。

カメラマンを探していた校長は、「修学旅行などについてきてもらうのに、地元の業者さんで何とかしたかったのでよかった」とひと安心です。

かつては岩見沢市に10人以上いた「学校カメラマン」は、今では、河野さんを含め数人ほどになったといいます。

新型コロナで学校行事の中止が相次ぎ、依頼が減ったことに加え、高齢化と後継者不足で多くの写真館が廃業したためです。

河野さんのもとには、市外の学校からも撮影依頼が来るようになりました。

スケジュール帳はびっしり。

学校だけで12校、幼稚園も2園引き受けています。

5月に入ると、中学校の修学旅行がありますが…

「人数の少ない学校は『ちょっとごめんなさい』で…」

そこにはある切実な理由があります。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

この記事のキーワードはこちら

SNSでシェアする

  • X
  • facebook
  • line

編集部ひと押し

あなたへおすすめ

エリアで記事を探す

FOLLOW US

  • X