今週も インスタグラム「北海道3大かわいい動物」プロジェクト に寄せられたみなさまからのお写真をご紹介します。(2024年5月20日〜5月24日ピックアップ分)
キャプションに、「卵から孵って、3日〜4日のヒナ」と、ありました。
公道(私有地ではない道路)から、超望遠レンズを使って撮影なさった、野生のタンチョウ親子のお写真とのこと。
ゴールデンウィークの後半から、あちこちでタンチョウのヒナが孵ったという話を聞いていましたが、道東の内陸部では、朝の気温が氷点下にまで下がったり、雪が降ったりと悪天候が続いたせいで、ヒナが死んでしまったという場所もあるようです。
釧路市にある「丹頂鶴自然公園」でも、5月8日に、5年連続で、ヒナが孵ったのが確認されました。
ここは屋根のないケージで、まるで湿原の中で暮らしているような環境でタンチョウが飼育されていて、生まれたばかりのヒナが、親鳥にエサをもらったり、親鳥の背中にもぐり込んで昼寝をするといった姿を、目の前で見ることが出来ます。
先週末に、今シーズンはじめて、札幌でエゾハルゼミの鳴き声を聞きました。
北海道に本格的な〝初夏〟の訪れを感じさせてくれる、風物詩的な〝音〟です。
このエゾハルゼミの鳴き声が聞こえはじめると、シマエナガの〝巣立ち〟の季節が近づいているのを感じます。
巣立ったばかりのシマエナガは、10羽近いきょうだいが、1本の枝に並んで、親鳥がエサを運んできてくれるのを待っています。
その姿を、〝シマエナガだんご〟と呼ぶことは、もう皆さんご存じのことと思います。
親鳥が、エサを持って近くにやって来ると、ヒナたちはいっせいにキーキーと鳴き声を上げて、おねだりをするのです。
こんなにキーキーと大きな声で鳴いていたら、カラスやハイタカなどの天敵に見つかってしまうのではないかと心配になりますが、そのキーキーというヒナたちの鳴き声を、見事にかき消してくれるのが、エゾハルゼミの大合唱なのです。
エゾハルゼミが鳴き始めると、シマエナガウォッチャーたちも、ヒナをなかなか見つけられないので、エゾハルゼミがまだ鳴き始めていない、日の出直後に行動しなくてはならず、そのために目覚まし時計を、午前2時30分ころにセットすることもしばしばなのです。