2024.05.08

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「名字を変えると不便」30代は70%超……"選択的夫婦別姓"を求める2人が伝えたい「自分の名前で共に生きていく」ということ

人生を共に歩もうと、結婚し、法律上の夫婦となるとき。

「自分の名字」を変えることを、今の日本ではどちらかが必ず選ばなければいけません。

そんな中、名字を変えなくても夫婦になれる、名字を自分で選択できる、「選択的夫婦別姓」の実現を求める人たちがいます。

札幌に住む、「事実婚状態の夫婦」が道内で初めて訴えを起こしました。

連載「じぶんごとニュース

道内初の原告「札幌にも困っている人がいる」

3月8日。この日は「国際女性デー」。

それに合わせ、選択的夫婦別姓の提訴をしたのは、札幌市豊平区の佐藤万奈さん(37)と事実婚状態の夫、西清孝(にしきよたか)さん(32)。

佐藤さんは「札幌にも、夫婦別姓が選べなくて困っている人がいるということを知ってもらいたい」と話します。

2人は、夫婦別姓を認めない現在の民法や戸籍法について、憲法が保障する「婚姻の自由」などを制約していて憲法違反であるとして、国に対し、別姓での婚姻を認めることなどを求めています。

結婚したら、名字は女性が変えるもの?

勤め先の札幌市内の病院で出会い、2019年11月に結婚した2人。

当時、「結婚したら名字は女性が変えるものだという認識が強かった」という夫の西さん。

妻となる佐藤さんは、「改姓したくない」という思いはありながらも、「険悪なムードになりたくない」と自然と話し合いを避けてしまったといいます。

多くの夫婦と同じように2人は一度、法律婚を選びました。

そして、多くの夫婦と同じように、婚姻届を提出する際に女性の佐藤さんが、名字を「西」に変えました。

幸せなはずの結婚。
だけど、佐藤さんには「自分の名前じゃない」という違和感がありました。

「結婚はしたいけど、名字変えたくないなってそのときに思いました」

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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