2024.04.06

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レモンが子どもたちを救う!タイの無国籍の子どもたちを支援する高校生のアイデア「一過性じゃないものを」【北海道・函館市】

発信することで動くプロジェクト

タイではレモンの木を100本植えてきました。

2人が計画したのは、収穫したレモンをジャムにすること。

そして、タイより物価の高い日本で販売し、売り上げをタイの子どもたちに渡せば、息の長い支援につながると考えました。

タイでは、レモン3つが約20円で販売されています。

一方、日本で販売すれば値段は30倍。

ジャムに加工することで、より多くのお金を支援に回せるのもメリットです。

函館ラ・サール高校2年の横井謙一さんは「一過性のものじゃなくて、これから成長していくものを植えられたので、これからの期待も込めて、タイのレモンに焦点を絞った」と話します。

あれから7か月あまり…。

レモンの木は今、どうなっているのか、タイの現地とオンラインでつなぎました。

乾季のあるタイ。

100本あるレモンの木のうち、26本が枯れてしまっていました。

一方で進展も…。

現地では新たに散水するための設備が整えられていたのです。

函館ラ・サール高校の岩本勝太郎さんは、発信することの必要性を感じたといいます。

「発信しないと動かない。別に賞を取るとか、テレビに出るとか思っていなかったんですけど、何かしらアクションを起こしたほうがいいと思った」

横井謙一さんはここまでの経験で、タイの貧困の子どもたちの厳しい現実を目の当たりにしたといいます。

「15歳とか自分よりも幼い年齢で学校出て、国内じゃなくて海外に働きに行ったり…。助けなしで自分たち1人の力で行かされるというのは非常に厳しい。そういう意味でもより一層、今回のプロジェクトで何か手助けできれば」

“発信や行動をしなくては何も変わらない”

SDGsの基本理念、「誰一人置き去りにしない」に挑む高校生たち。

「SDGsQUESTみらい甲子園」で、今回のプロジェクトは秋山記念生命科学振興財団賞に輝きました。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年3月19日)の情報に基づき、一部情報を更新しています。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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