2024.03.16

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「オランウータンの森へおじゃまします」動物が“見づらい”のはなぜ?最新スポット誕生へ…こめられた思いとは

    大きな雨音をたてて激しく降り注ぐスコール。

    傘をさすここは、建物の中です。

    札幌市円山動物園の「オランウータンとボルネオの森」が完成しました!

    ここは、動物園なのに、動物がなかなか見えない!?最新施設。

    一生懸命のぞきこむ!

    葉っぱの間から…ようやく、オランウータンのレンボーと、4歳になったレンボーの子・レイトの姿が見えましたよ。

    葉っぱをかき分けるように探してようやく発見!

    レンボーたちが見づらいのも、動物園が「あえて」そうしているから。

    「森の中にちょっとお邪魔して」

    「動物の中に人が入って探してみる」

    そんなイメージで作られているんです。

    2023年5月。まだ足場を組んで高さ6メートル地点での工事の途中

    できあがるまでおよそ3年。

    木も岩場も、ミリ単位の職人技で、ひとつひとつ質感まで本物そっくりに作り上げました。

    熱帯の植物たちも本物。

    植えると、建物に息吹をもたらします。

    真冬でも、一歩入ればそこは湿度99%の東南アジアの森。

    飼育員さんは、レンボーたちだけじゃなく、植物のお世話に一生懸命です。

    飼育員の李泳斉さんは「大変さは感じていない」とにっこり。

    「屋内空間で、ボルネオに生息する植物がしっかりと育成する環境を整えるっていうことは、すなわちオランウータンがより良い快適な空間で過ごすことに直結するんです」と教えてくれました。


     
    ここはもう、動物を見る場所ではなくて、動物のふるさとをまるごと全身で体感できる場所。
     
    70年の歴史を経て、動物園が見つけてきた「使命」が体現されています。

    「森の人」という呼び名でもあるオランウータン。

    ここでどんな姿を見せてくれるのでしょうか。

    【最新スポット】もうすぐ会える!オランウータンの森に込められた動物園の使命…お客さんがスコール体験も【札幌・円山動物園】で詳しくお伝えしています。

    文:Sitakke編集部あい

    ※掲載の内容は取材時(2024年2月)の情報に基づきます。

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