2024.03.08

出かける

「ルールもなにも知らないけど…」アイスホッケーの試合を、”知識ゼロ”でオリンピック経験者と観戦してきたら…(後編)【再配信】

⑥次から次へと選手が入れ替わる選手たち…タイミングは決まってるの?

筆者:もうひとつ気になっていることがあるんですけど、

ベンチ席のゲートが空いた瞬間、選手がリンクからス~ッと出てきたり、

交代した選手がすごいスピードで入っていきますよね!
選手交代のタイミング、すごく多くないですか?

米山さん:とても激しいスポーツなので、1~2分も滑ると大体ヘトヘトになります。
なので、30秒~1分くらいで交代の場合が多いですね!

そして、交代のタイミングは、選手自身が判断しています。

筆者:えっ!監督からの指示とかないんですね!

米山さん:はい、なので交代のタイミングを見極めるのはすごく重要です。「まだ交代ナシでも大丈夫」と本人は思っていても、疲労はたまっていきます。とはいえ、攻守の"ここぞ"というタイミングのときに、交代をする余裕はないので、無理せず早めに交代しておくのも戦略のひとつです。

筆者:交代の合図はあるんですか?

米山さん:合図も特にありません。各ポジションの選手同士で交代をするので、ベンチにいる選手は自分の番が来そうなタイミングを見極めながら、試合の運びを見守る必要があります。

真剣な表情で見守る「女子アイスホッケー支援部」スタッフのお2人。

筆者:自分の体力の限界を知っておくことが、すごく重要なスポーツともいえるんですね。
ベンチのメンバーもいれた全体の人数はどのくらいなんですか?

米山さん:ほとんどの大会では18~22名だとされています。
ちなみに、海外で参加したとある大会では、試合前にみんな食中毒にあたってしまい…。
10人だけで
試合をしたこともあります。

筆者:10人!それは超過酷ですね、超大変そう。

米山さん:選手たちにとっては地獄だったでしょうね。私は食中毒になったので、試合には出られなかった側なのですが…。

筆者:それはそれで地獄ですね…。

⑦ゲームセンターの「アレ」に似てる

筆者:あっ!米山さん!

米山さん:どうしました?

筆者:試合を見ていて、ずっとなにかに似てるな~て思ってたんです。
アイスホッケーって、ゲーセン(ゲームセンター)にあるアレに似てません!?

ゲーセンにある“アレ”こと、エアホッケー。フィールドホッケーをモデルにしたゲームなので当然といえば当然かもしれないのだが…

米山さん:エッ!それは初めて言われました!どのあたりが似ていますか?

筆者:サッカーとかバスケって、ボールの動きが、それなりに予想できるじゃないですか。少なくとも、蹴ったり投げたりした方向には進むというか。

でも、ゲーセンの“アレ”も、アイスホッケーも、あの小さい球みたいなやつの動き(※正式名称「パック」)が、壁にふつかって跳ね返ったりして、ぜんぜん予想できないじゃないですか!!

米山さん:なるほど(笑)

筆者:ゲーセンでついつい、力を込めすぎて、球を強く打ち過ぎちゃうんです。そしたら壁にぶつかって勢いよく跳ね返ってきたり、場外に飛んでいってしまうこともよくあって。

米山さん:あ、それはいい目の付け所です!

アイスホッケーでは、壁の跳ね返りなどを計算して、パスを回したりすることはとても重要です。たとえば、あそこの壁を見てください。黄色いところと、白いところがありますよね?

黄色いところ

実は、パックがぶつかったときに、黄色いところの方が白いところより跳ね返りが強いんですよ。そう計算した上で適切なパスに利用したりすることもありますよ。もちろん、リンクの状態も箇所によっては少し違っているところもありますし。

試合前のウォーミングアップ時に、そういった確認をしておくのも大事です!

筆者:ははあ~!(感心)

米山さん:あと、ゲームセンターの“アレ”と一緒で、パックが場外に飛んでいくことも、よくありますよ(笑)頭にあたると危ないので、油断しないでくださいね。

筆者:ひええ

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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