2024.03.14

食べる

ブランド米をスパークリング日本酒に 有数の米どころに「悲願」の酒造が誕生【北海道・蘭越町】

北海道内有数の米どころ、後志の蘭越町で、ブランド米の「らんこし米」を使ったあるプロジェクトが始まりました。

グラスに注がれると…無数の泡が飛び出します。

スパークリングワインかと思いきや、実はこれ、日本酒です。

2月27日、北海道蘭越町で発表された新たなプロジェクト。

それは、ブランド米の「らんこし米」を原料にしたスパークリング日本酒の製造です。

炭酸の爽やかさと日本酒ならではの芳じゅんな香りで、女性にも人気が高いスパークリング日本酒。

今回、蘭越町でスパークリング日本酒を手掛けるのは、山梨の銘酒「七賢」などを製造する「山梨銘醸」で10年以上醸造責任者を務め、日本酒の数々の賞に輝いた醸造家の北原亮庫さんです。

北原さんが蘭越町での酒造りに乗り出したのは「米づくりの基盤がしっかりしていて、農家さんの情熱に心を打たれたのが一番の決め手」と話します。

ニセコなど、道内を訪れる海外からの観光客に向け、新たな日本酒の価値を届けたいといいます。

地元「らんこし米」を使った新たな挑戦に、蘭越のマチも期待を寄せています。

金秀行町長は、「今回の酒蔵は町民の悲願だった」と話し、「みんなで協力して、オール蘭越で盛り上げて、すばらしい日本酒を造りあげていきたい」と気合十分です。

北原さんは、有機栽培で作られた「らんこし米」を原料に、2025年秋から醸造を始める予定です。

道産ブランド米を使った新たな銘酒の誕生に、期待が高まります。

現在、道内には、16の酒蔵があって、近年、本州から北海道に酒蔵ごと移ってくるケースが増えています。

2017年に上川大雪酒造が三重県から上川町に。

2020年には三千櫻酒造が岐阜県から東川町に。

2021年には箱館醸蔵が岡山県から七飯町に移るなど、道内での日本酒づくりが盛んになっています。

蘭越町で北原さんは、樽や海底で熟成させるなど、5種類ほどの日本酒の醸造を予定しているということです。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年2月27日)の情報に基づきます。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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