2024.02.17

暮らす

2月としては異例の高温 このまま春へ!?|お天気コラム

「天気を味方にすると、暮らしはもっと快適になる!」をテーマに、北海道の暮らしにに役立つお天気情報の”見方”を気象予報士がお伝えします。

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さっぽろ雪まつりの終わりとともに、冬将軍も北海道から去っていったのでしょうか。
道内では記録的な高温になっています。一体何が起きているのでしょうか。このまま春がやってくるのか、今後の見通しについても解説します。

統計史上一番の高温!原因は高気圧!?この先も気温のアップダウンが続きます

「いま2月だよね…?」そう疑いたくなるような気温になっています。2月13日(火)から2月14日(水)にかけては広く4月並みの気温で、札幌や帯広では2月としては統計史上初めて2日連続で10度以上の気温を観測するなど、各地で記録的な高温になりました。道路はグチャグチャ、ザクザク路面になり、落雪による事故も発生。冬のイベントも中止になるなど大きな影響が出ました。2月18日(日)からは再び気温が上がり、19日(月)の札幌の予想最高気温は15度。
サクラが咲くころの暖かさで、2月の統計史上最高気温を更新しそうです。雪崩や落雪、泥はねなどに一層の注意が必要です。

高温の主な原因は「高気圧」です。

いつものこの時季は、北極圏に近いロシアのシベリア地域で「冷たい空気をたくさん蓄えた高気圧」が勢力を強めます。風は気圧の高いところから低いところへ吹き、高気圧の周りは時計回りの風となるため、日本付近は北風になり、大陸から冷たい空気が流れ込みます。

しかし、暖冬の影響もあって、この冬は寒気の流れ込みが弱くなっています。それに加えて今週は日本の南に「春によく現れる暖かい空気を持った高気圧」がやってきました。そうすると、日本付近は南風に変わり、暖かい空気が流れ込んだのです。

また、地球温暖化などの影響で地球全体の温度が高く、海の温度も平年より高いため、気温が上がりやすくなっていることも要因の一つです。

しかし、このまま春・・・とはいきませんよ。来週中頃から大陸の冷たい高気圧の勢力が強まり、2月の終わりにかけて平年より低めの気温となりそうです。まだまだ真冬のような寒さと雪の降り方に注意して下さい。

気温変化が大きいと体調を崩しやすくなります。 毎日の天気と気温をしっかり確認し、服装選びの参考にしてください。

※予想気温は2月16日(金)11時発表の予報です。

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<PROFILE>

文・イラスト: HBCウェザーセンター 気象予報士 児玉晃

HBCテレビ「今日ドキッ!」の番組内でも独特(?)なイラストを使って天気をお伝えしています。HBCウェザーセンターのインスタグラムも開設!予報士のゆる~い日常も見られますよ。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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