2024.01.27

暮らす

二十四節気ってなに?いくつ知ってる?【気象予報士コラム】

「天気を味方にすると、暮らしはもっと快適になる!」をテーマに、毎日の生活に役立つお天気情報の”見方”をHBCウェザーセンター・児玉 晃 気象予報士がお伝えします。

「立春」や「夏至」などの季節を表わす言葉、春夏秋冬の4つの季節をさらに6つずつに区分した24の言葉を 「二十四節気(にじゅうしせっき)」 と呼びます。

俳句の季語としても用いられる二十四節気。どのような言葉や意味があるのでしょうか。

季節を表わす二十四節気

年が明けて1月5日頃に、寒さが厳しくなる頃という意味の「小寒(しょうかん)」から始まり、1月21日頃には一年で最も寒さが厳しくなる「大寒(だいかん)」となります。

小寒から2月4日頃の「立春(りっしゅん)」までの期間を「寒の内(かんのうち)」と言い、寒中見舞いなどもこの時季に出します。

立春から暦の上では春となり、2月19日頃には雪が雨に変わる「雨水(うすい)」、3月5日頃は土の中から虫が出てくる「啓蟄(けいちつ)」、3月21日頃に「春分」となります。春分は昼と夜がほぼ同じ長さになります。

啓蟄のイメージ(イラスト:児玉 晃 気象予報士)

4月5日頃は春の日ざしで万物が明るく生き生きとする「清明(せいめい)」、4月20頃は穀物を濡らす雨が降る「穀雨(こくう)」、5月5日頃は「立夏(りっか)」で暦の上では夏に突入です。

5月21日頃は日差しが強くなってきて植物なども成長し、天地に生気が満ちる「小満(しょうまん)」、6月6日頃は稲や麦などの種を蒔く「芒種(ぼうしゅ)」、6月21日頃は一年で最も昼が長くなる「夏至(げし)」です。これから暑さが本番となりますが、日の長さはこの頃が一番長くなります。

7月7日頃は暑さが厳しくなる「小暑(しょうしょ)」、7月23日頃は一年で最も暑くなる「大暑(たいしょ)」、8月8日頃は「立秋(りっしゅう)」で暦の上では秋に入ります。暑中見舞いは、小暑から立秋までの期間に送るのが通例ですね。

大暑のイメージ(イラスト:児玉 晃 気象予報士)

8月23日頃は暑さがおさまってくる「処暑(しょしょ)」、9月8日頃は朝晩の気温が下がり、植物に朝露が宿りはじめる「白露(はくろ)」、9月23日頃は「秋分(しゅうぶん)」で春分と同じく昼と夜の長さがほぼ同じになります。

10月8日頃は秋晴れの日が多く収穫期になりますが、朝晩は一層冷えて露が宿る「寒露(かんろ)」、10月24日頃は霜がおりるようになる「霜降(そうこう)」で紅葉も見ごろを迎えるようになります。11月7日頃には「立冬(りっとう)」で、いよいよ冬の足音が近づいてきます。

落ち葉拾いのイメージ(イラスト:児玉 晃 気象予報士)

11月22日頃は雪が降り始める「小雪(しょうせつ)」、12月7日頃は冬が本格化し、平地でも雪が降り積もる「大雪(たいせつ)」、そして12月21日頃に一年で最も昼が短くなる「冬至(とうじ)」となります。

冬至と言えばカボチャ(イラスト:児玉 晃 気象予報士)

二十四節気の由来は中国なので、日本や北海道とは季節感に多少のズレはありますが、それぞれの意味を知ると、季節の移ろいがより実感できます。
地球温暖化などの影響で、近年では季節外れの暑さや寒さ、大雨などの災害が増えていますが、今年は穏やかな年になることを願いたいですね。

今年もHBCウェザーセンターの予報をぜひ、ご活用下さい。

***

<PROFILE>

文・イラスト: HBCウェザーセンター 気象予報士 児玉晃

HBCテレビ「今日ドキッ!」の番組内でも独特(?)なイラストを使って天気をお伝えしています。HBCウェザーセンターのインスタグラムも開設!予報士のゆる~い日常も見られますよ。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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