2024.01.11

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10秒の炎が映す宇宙への未来…北海道ならでは!牛のアレをロケット燃料に【北海道・大樹町】

2024年度以降、新たなロケットの打ち上げを目指している北海道大樹町の宇宙ベンチャーが2023年12月、民間では「世界初」の試験をはじめました。

大樹町のスペースポート=宇宙港。

12月、世界でも珍しい試験が始まろうとしていました。

開発中のロケットエンジンから勢いよく噴き出す炎。

インターステラ社提供

エンジンが正常に動いていることを示す、ショックコーンも見えます。

炎の中心に白く丸く見えるのが「ショックコーン」 インターステラ社提供

燃焼は10秒間。試験は成功しました。

使われる燃料は、大樹町の牧場で飼育される牛のふん尿からつくった「液化バイオメタン」です。

家畜ふん尿は臭いも生じるため、牧場にとっては厄介者。

そこで、メタンを含むバイオガスを回収して、メタンの濃度を9割以上にしたものがバイオメタンで、酪農家の新たな収入源になる可能性があります。

ほかにも、地元の大きな工場でも『使いたい』、町でも『違う施設で使ってみたい』という声が上がっているのだといいます。

バイオメタンは、液化すると体積が600分の1と極めて小さくなるため、大量輸送も可能に。

さらに、ロケットの燃料にすることで、大量製造と大量消費による低価格化を目指します。

年間を通じて出てくる廃棄物でもある牛のふん尿。

エア・ウォーターの西川智大さんは「カーボンニュートラルなエネルギーとして有効的に使うのは、かなり意義があるんじゃないか」と話します。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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