2023.11.20

暮らす

年収400万ならどのくらい貯金できる?年間60万円を貯める理想の貯蓄術をFPが解説

理想の貯金額・節約ポイント

月々の理想の貯金額は、貯蓄をする目的、たとえば、老後の生活費や子どもの教育費、結婚式の費用など、目標額やその達成期間を考慮して決定する必要があります。

老後に2,000万円を貯蓄しておくことを想定した場合、現在が30歳、退職が65歳と仮定すると、35年間で2,000万円を貯めることになり、月々約5万円の貯蓄が必要だとわかります。この額は手取り月収の20%に相当します。

貯蓄を達成するためには、先取り貯蓄期間に合わせた金融商品を選ぶことがポイントだと思います。
先取り貯蓄は、収入から先に毎月貯蓄する額を決め、残ったお金を生活費に充てます。ストイックな性格の方以外は、長い期間続けることは難しいと思うので、給与天引きや定期貯金などを利用してみましょう。

また、目標達成までの期間を短期(3~5年)、中期(5~10年)、長期(10年以上)にわけ、その期間に応じた金融商品を選択することをおすすめします。期間が短い場合は元本保証の金融商品を、期間が長い場合はお金を増やすことを目標に投資・運用をしましょう。

節約のポイントとしては、月々必ず発生する固定費を削減することにあります。不要なサブスクリプションの解除や、より家賃の安い賃貸住宅への引っ越し、自動車ローンや携帯料金の見直し、自身のライフスタイルにあった保険の見直しなどを行って、貯蓄へまわすお金を増やすとよいでしょう。

まとめ

よく「いくらぐらい貯蓄したらよいですか?」と質問されます。同じ年収でも、独身なのか、ご家族がいるのかなど、家族構成や年齢によりさまざまです。

まずは、ご自身の手取り額に“70-20-10の法則”を当てはめて目安としてください。家族構成や年齢によっては、“80-10-10”であったり“60-20-30”であったりと、ご自身なりの法則を見つけてほしいと思います。法則に当てはめると、400万円の年収の方の理想の貯蓄額は約5万円。年間で60万円となります。

もうひとつ大切なのは、なんのために貯蓄をするかということです。今の生活を切りつめることばかりに目が行くとストレスになりますが、将来に向けて目標を立て、貯蓄や運用をし、資産が増えるという成功体験を増やすことで、モチベーションが保てると思います。

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文:FP鶴羽(ファイナンシャルプランナー)
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【ライター:FP鶴羽 PROFILE】
旭川在住の元陸上自衛官。
バブルの頃に野山を駆け回っていた見た目とギャップありのワイルドだろう系アラフィフ。
お金に疎すぎて色々と失敗を重ねたことをバネに現在は家計の専門家ファイナンシャルプランナーとしてセミナーやラジオでお金の情報発信中。

【参考】
令和3年分 民間給与実態統計調査/国税庁
令和4年賃金構造基本統計調査/厚生労働省
一生お金に困らない「70-20-10」の法則 | マネーの達人/株式会社イード

【画像】tabiphoto、kouta、tomcat / PIXTA(ピクスタ)

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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