2023.05.20

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【30代の悩み】「安定」か「やりがい」のある仕事、どっちを選ぶべき?【読者投稿】

は〜い皆さん、ご機嫌よう!「お悩み相談コラム」担当・満島てる子です。

5月も後半戦。いつのまにやらゴールデンウィークも終わっただなんて信じられないわぁ。新年度開始から1ヶ月が経っているわけですが、読者の方々の中には、この春からいろんなことを始めた人も多いんじゃないかしら。就職や入学はもちろん、転職やクラス替え、部署移動、「知らない土地で生活してます」なんて場合もあるかもしれないわよね。

そのスタートからしばらく時間を置いた、このタイミング。
「5月病」なんて話もありますが(以前5月病対策のコラム書いたこと、あったなぁ)、いろんな気持ちの迷いとかが出てきやすい時期でしょう.
「今やっていることは果たして本当に自分のやりたいことなのか」とか、「やりがいはあっても実益が全然ついてこなくて……」とか。
やんなっちゃうわよねぇ〜。

やりたいことと、生活と。社会人になると、その両輪でどうバランス取っていくかを常に問われるものですが、皆さんもきっとその調整に悩んだ経験、あるんではないでしょうか。
今回は、まさにこの時期に誰もがぶつかりそうな、そんなモヤモヤが送られてきていたのでご紹介させていただきます。

読者のお悩み:「安定」or「やりがい」?

あら、いつも読んでいただいているなんて……!1年半連載を続けてきた甲斐があるというか。素直に感謝だわぁ。
そして、子育て真っ最中なのね〜。自分の子どもが成長していくさまを見るのはきっと喜びでもあるだろうけれど、苦労もたくさんあるんじゃないかしら。
さなぎさん、まずはお手紙ありがとうございます!

そっかぁ。今なかなかシビアな二択が目の前に転がっている状況なのね。
収入、働きやすさ、やりがいや楽しさ……。どれも「仕事」というものと向き合うときには決して外せないポイントだし、にも関わらず(そして不思議な話だけれど)、これらの要素って面白いぐらい「あっちを取ればこっちが立たず」なんだよね。
あたしにもめちゃくちゃ身に覚えがあるわぁ。

実は、今店長をやっている「7丁目のパウダールーム」についても、日々そういう想いがあったりするのよ。
好きなお衣装を着て、華やかなメイクをして、みんなと一緒に楽しくお酒を飲んで。こう書くと聞こえはいいし、よく他の人からも「好きなことで稼げていいね」なんてさらっと言われたりするんだけれど……。

ほんっと、毎日悩みが尽きないのよねぇ。
例えば、「あそこはいつもやってるし、多分今日もてる子いるから行ってみよ!」って気軽に思ってもらうというか、来客していただきやすい印象を作るためには、なかなか南5条西7丁目から離れるわけにいかなくて。そうなると休みがどうしても少なくなってしまったり。

お酒は昔から好きなんだけど、めちゃくちゃ強いかっていうとそうではないから(すすきのには時々戦闘力53万な人もいるけどね……羨ましいッ!)、お客様から「飲みなよ!」とお声がけいただいたのが嬉しくて「わーい!いただきます!」と調子乗ってグイグイやってる間に、肝臓が燃え尽きて真っ白大昇天祭りになってしまったり。

飲食業の定めなのかもしれないけれど、時間や体力気力の不安定さにさらされることがとっても多くって、「はぁ……あたしいつまでこの生活、続けられるかしら……」って考え込んじゃうこともあったりするのよ。割と切実にね。
他にも、人材育成の難しさや、客数の増減といった問題には、何度となく頭を抱えた記憶が(コロナ禍始まったときなんて脳の血管ブチ切れそうだったわよ)。
そのたびに「もっといろんな面で安定した仕事、将来的には探した方がいいのかなぁ」ってボヤッと思ったりすること、正直よくあります。

ただでさえ「仕事を選んで働く」ってなったら、こうした悩みは尽きないはず。
さなぎさんの場合は、そこに加えて子育てっていう課題もついてくるのよね。
家族の理解やサポートも想像以上に必要になってくるだろうし、とはいえ、さまざまなリスクを考慮したとしても、「やりたいことをしたい!」という気持ちは消せないだろうし……。
いやぁ、悩んで当然だわ、そりゃ。

そんな風にして、さなぎさんの置かれた環境にも、想いを馳せたりつつ。
相談文を読みながら、自分自身の日頃の懊悩を反芻したりもしていたあたしだったのでした。

あたしなりのAnswer

さてさて、こういう相談をいただいた時、あたしって結構「目の前の二択に苦しむ前に、まずこんな角度から考えてみては?」って感じのリプをしてしまいがちなんだけれど。

今回はちょっとばかしはっきりと「こっちでいいんじゃない?」的なお答えをさせていただこうと思います。

さなぎさんへ。
やりがいや楽しさを感じていることがあるなら、ぜひそっちを自分の「なりわい」とするべく、思い切ってアクセルを踏んでみてはどうかしら?
懸念や心配は、もちろんたくさんあるだろうけれど。
あたしは、なんだかんだそれが一番いい選択なんじゃないかって思います。

「えっ……そんな気軽に……」と思うかもしれません。
そうよね。家族のこと、家庭のことは、確かにあたしみたいな部外者にはわからないし。
それに、今さなぎさんが求めている内容は「どのように考えていけば良いのか」であって、ぱっきり「こうしてみな!」と断言されることは想定してなかったはずです。

ただね。
あたしも、こういう右か左かの判断を迫られたときって「どのように考えていけば良いのか」ヒントが欲しくなっちゃう方なんだけれど(そして、そのヒントを求めて友達を長時間付き合わせちゃったこと、死ぬほどある方なんだけれど)、多分このタイプの問題は「えいや!」と、まるでサイコロをふるかのように、余計な思考を介さず決断してしまうほうがスムーズにいく場合、多い気がするのよね。

だから。
ここであえてあたし「サイコロ」役を勝手にさせてもらうけれど、「バイタリティ高く取り組める、好きなことと出会えた!」とあなたが今確信しているのなら、それを仕事にしない手なんて絶対無いゾ!と、さなぎさんの背中を強く押したいと思います(だって。好きを職にできるだなんて、想像以上に滅多に無いことだもの)。

もちろん「きっとうまくいくよ!」なんて無責任なことを言うつもりはありません。
こればっかりは、やってみないとわからないだろうし。
それに、「子育てをしながら、さらに不安定な渦に飛び込んでいけるのか……」って心配だったり、実際の問題だったりは、もしこの方向に舵を切るとしたなら、しばらく続くことでしょう。荒波って感じよね。

でもね。
もしいずれにしても働きたいのだとすれば、前職に戻る選択は無いと思うの。
だって、やる前からすでに気乗りしないことって、きっとやってみても一生気乗りしないもの。なら「やっぱこれやってると自分生き生きしてるわぁ」って思える道を、いばらを振り払いながらも進んでいく方が、きっと「あたし、働いてる!」って気持ちになれるんじゃないかしら。

(自分の場合、この仕事を選んでしんどいことめちゃくちゃあったし、いまだに荒波まみれの生活なんだけれど……学生時代、女装を本格的な仕事にして札幌に残るか、三重に帰っておだやかな時間をひっそり暮すか、その二択を迫られたとき、前者を選んでおいてよかったなって、人が笑顔する瞬間に立ち会うことができるたびに思うんです。あの時背中を押してくれた方々には、今でも感謝が尽きません。)

それに。
「あ、こりゃまずい」「う〜ん、こりゃ無理だな」と思ったら、いつでも気軽に引き返して大丈夫。さらっと逃げましょう。
一度きりの人生です。だからこそ、たくさん失敗していい。たくさん成功もしてもいい。
どうなっても「最低限なんとかなるか」って思えるための準備は、もちろん余念なくしておくとしても(ご家族の理解を得るというのは、その点一番大事かと思いますし、今最優先でさなぎさんがやるべきことかもしれませんね)、自分の「やりたい!」をかたちにすることを、どうか恐れずにいていただければと、切に思います。

さなぎさんが、素敵な蝶に羽化して、青空に自分の色を思いっきり輝かせられるように。
後悔ない選択をまずできるよう、かつて同じような「二択」を経験した身として、あたしも応援していますね!

ま・と・め♡

というわけで、今回のお悩みは、なんだか自分の働き方についても改めて考えさせられるものでした。

ライフワークバランスなんて言葉が使われるようになって久しい気もするけれど、みんなは仕事と生活と、そしてやりがいとって、どうやってバランスとるようにしてる?
あたしはそこらへん、もう脳内に即「アンバランスなKissを交わして〜♪」って流れちゃうぐらいな感じだから(あ……『幽☆遊☆白書』って知ってる……?(震え声))、毎度どうにかしなきゃなぁって思ってはいるんだけどね。

でもね、今の生活を全然後悔はしていないの。
やっぱり根本、女装ってお仕事(というか、生き様?)に無限の魅力を感じているのかもしれないわ。

これからも、自分なりの歩みにはなっちゃうかもしれないけれど、ここSitakkeはもちろんのこと、いろんな場面でみなさんと交流できるよう、頑張りたいと思います。

うふふ、なんだか突然、決意表明みたくなっちゃった♪
みんなもそれぞれの仕方で、お仕事だったりなんだったり、ファイティンよ!

ではでは皆さん、Sitakkeね〜!

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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