2023.05.18

暮らす

【FPが厳選】知らないなんてもったいない!道内の子育て支援制度

春の喜びを謳歌する間もなく、花粉と車粉まみれで毎日ザラついている旭川在住のファイナンシャルプランナーの筆者です。春は「心機一転、何かをスタートさせたい」とご相談にみえる方が多く大忙し。進級・進学・新社会人など環境が変化する時期でもあるため、家計の見直しを考える方も多いですよ。
今回はそんな家計の見直しを検討しているみなさんに、地域ごとで受けられる子育て支援制度について解説します。知らないなんてもったいない! ご希望に合った制度をお得に利用しましょう。

1:定住住宅取得補助事業(浦幌町)

住宅取得のための費用を補助する事業。移住者向けと町内在住者向けがあります。移住者か町内在住者かによって交付される金額は違いますが、住宅購入を考えている子育て世代には嬉しい制度。“自らが10年以上居住する”などの決まりもありますが、新築でも中古住宅の購入でも補助金が交付されます。

■ 交付額:
【新規移住者】
・新築200万円、なおかつ町内の業者で施工した場合は+50万円。
・中古住宅は購入額に100分の10を乗じて得た額(1万円未満切捨)、限度額は100万円。例えば1,000万円の中古住宅を購入する場合は1,000万円×10/100なので、100万円。100万円を超えた場合は100万円までが限度額。
【町内在住者】
・新築100万円、なおかつ町内の業者で施工した場合は+50万円。
・中古住宅も計算式は新規移住者と一緒ですが、限度額は50万円。
■ 対象要件:令和8年3月31日までに住宅を取得し10年以上居住すること。また税金などの滞納がないこと。
■申請方法:まちづくり政策課まちづくり推進係
■電話番号:015-576-2112(直通)
■問い合わせ可能時間:8:30~17:15(平日のみ)

2:保育士確保事業(旭川市)

資格を持っていない保育従事者が1年以上勤務することを条件に、資格取得のための費用を補助する事業。すでに保育に関わっている方が対象ですが、子どもが好きで将来子どもに関わる仕事がしたいと思う方は資格取得のチャンスです。学校などの入学金・面接授業料・実習費・教科書代及び教材費など費用の一部を補助してもらえます。

■担当課:子育て支援部 こども育成課
■電話番号:0166-26-1111(代表)
■問い合わせ可能時間:9:15~17:15(平日のみ)

3:親子読書ふれあい事業(室蘭市)

「赤ちゃんと保護者が絵本を介してゆっくり心ふれあうひとときを持つきっかけを作る」という心がぽっと温かくなるような事業。乳幼児の4か月検診で読み聞かせをし、絵本などが入ったバッグがもらえるようです。今の時期、まだ寒暖の差が激しく花粉や黄砂などで外に出られないことも多いのではないでしょうか? お子さんと家の中でゆったり過ごすときに読み聞かせをするというのも良いですよね。

■対象要件:室蘭市内在住の赤ちゃんと保護者
■担当課:図書館
■電話番号:0143-22-1658
■問い合わせ可能時間:開館日10:00~18:00

4:中学生生活習慣病健診(せたな町)

中学生の生活習慣健診。“健診結果と生活習慣病の関係を理解し、自分の生活習慣を振り返ることができ、保護者も家庭の食生活を考え直す機会としてもらうため”ということです。ドキッとした保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか? 健診料金は無料。身体測定・血液検査・ピロリ菌検査などを実施。中学生から健康に意識を向けられるのは良いこと。筆者も自身の健診結果には「運動しないと」と反省しきりです。

■対象要件:町内在住の中学2年生、前年受診し要精検になった者(中学3年生)
■担当課:保健福祉課
■電話番号:0137-84-5111(代表)
■問い合わせ可能時間:8:30~17:15(平日のみ)

5:みらいのアスリート/アーティスト応援事業(根室市)

“アスリート/アーティスト応援”というユニークな事業。「スポーツ及び文化の分野において、日本国内や世界で活躍するみらいのアスリート・アーティストを目指す根室市の児童・生徒の育成を図ることを目的とし、大会参加に対する助成金を交付する」とのこと。助成金のほかにも講演会・講習会の開催や鑑賞・体験機会の提供などを行っています。小さな頃から環境を整えてあげるのはそれなりにお金がかかります。地域で取り組んでもらえるのは保護者にとってありがたい制度ですね。

■対象者:根室市内に在住し、小学校・中学校・高等学校に在学する生徒で、助成対象となる大会に参加する者及びその引率者
■担当課:
【みらいのアスリート応援事業】教育委員会 社会体育課
【みらいのアーティスト応援事業】公民館
■電話番号:
【みらいのアスリート応援事業】0153-23-6111(代表)
【みらいのアーティスト応援事業】0153-24-3180(代表)
■問い合わせ可能時間:
【みらいのアスリート応援事業】8:50~17:20(平日のみ)
【みらいのアーティスト応援事業】8:50~17:20(平日のみ)

6:出産祝金等贈呈事業(鶴居村)

赤ちゃんが生まれたら地域で祝福し育成にも力を入れるという事業です。少子高齢化で道内の多くの市町村も遠くない将来に“過疎”ではなく“消滅”するとまでいわれる時代になりました。少子化に歯止めをかけようという地域の気概を感じます。子育て世代に優しい取り組みは嬉しいですね。

■出産祝金:第1子10万円、第2子20万円、第3子以降30万円
■就学祝金:5万円
■対象要件:居住地が鶴居村内
【出産祝金】住民基本台帳に1年以上登録され、子の出生後、引き続き6か月以上村内に居住する養育者
【就学祝金】住民基本台帳に登録されている養育者
■担当課:保健福祉課
■電話番号:0154-64-2111(代表)
■問い合わせ可能時間:8:30~17:15(平日のみ)

まとめ

今回、参考にしたのは北海道公式子育て支援サイト『HAGUKUMU』の中の「子育て支援制度」※です。「子育て支援制度」から各地域の制度を閲覧することができます。地域それぞれの独自の取り組みも多くみられました。

今回ご紹介した市町村以外でも、名称は違っても同じような内容の事業もありました。ご自身がお住いの市町村の事業をぜひチェックしてみてください。地元にいると知っている情報かもしれませんが、ほかの市町村の取り組みをみてみるのも面白いかもしれません。リモートワークが珍しくない昨今、子育て世代に優しい取り組みをしている近隣市町村への移住を視野に入れてもいいかもしれませんね。

※2023年4月時点の情報に基づきます

***
文:FP鶴羽(ファイナンシャルプランナー)
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【ライター:FP鶴羽 PROFILE】
旭川在住の元陸上自衛官。
バブルの頃に野山を駆け回っていた見た目とギャップありのワイルドだろう系アラフィフ。
お金に疎すぎて色々と失敗を重ねたことをバネに現在は家計の専門家ファイナンシャルプランナーとしてセミナーやラジオでお金の情報発信中。

【参考】HAGUKKUMU 北海道・結婚・妊娠・育児総合ポータルサイト「ハグクム」 子育て支援制度

【画像】freeangle、ペイレスイメージズ1(モデル)、 yamasan、foly / PIXTA(ピクスタ)

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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