「エネルギッシュな感性の世界が広がる！」障がいのある子どもとアーティストが"コラボ"で作り上げるアート展「ONEART」札幌で開催

「アートに障がいは存在しない」
「障がい児の個性をアートに！」

そんなコンセプトを掲げた絵画展「ONEART（ワンアート）」が、8月4日（木）から札幌で始まりました。
展示されているのは、障害のある子供たちとアーティストが、共同で制作した絵画作品です。

イラストを描くのが趣味で、番組でもたびたび作品を披露しているHBCの森田絹子アナウンサーも、今回その作品づくりに参加。

「ONEART」作品の魅力や、プロジェクトのねらいを、会場で取材してきました。

子どもたちの個性をスペシャルなアートに

8月4日（木）から7日（日）まで、札幌シャンテ（中央区南1西1）2階で開催されているアート展「ONEART(ワンアート)SAPPORO」。

会場には、エネルギッシュな感性の世界が広がる、様々なアートが展示されています。

すべて、知的障害のある子供たちとアーティストが共同で制作したもの。

子供たちが描いた絵をベースに、国内外のアーティストや著名人が加筆・加工をし、アート作品に仕上げたものなんです。

展示している作品は有償で企業や個人にレンタルし、その売り上げの6割を、絵を描いた子供の家庭に届けています。

2016年から活動を始め、奨学金は総額およそ 730 万円にのぼるといいます。

主宰者の願いは

このプロジェクトを主宰するのが、パリ・ニューヨークなどを拠点に世界的に活動しているアーティストの、けみ芥見さんです。
活動に込めた想いを伺いました。

けみさんによると、ONEARTは、障害のあるお子さんを持つお母さんを応援する企画として始まったものだといいます。

「関わった家族にどれだけハッピーを届けられるか」
「だって嬉しいじゃん、子供が描いた絵の売上で一回でも家族で寿司食えたら最高じゃん。それがしたい」と語ります。

原画となる子供たちの作品を「原石」と呼ぶけみさん。

ONEARTがめざすのは、「飾ってある絵を見て、これが障がい児が描いた作品だと思われないアートにすること」だとし、「同情はいらない、それはアートじゃない。美しくない。」と言い切ります。

作品の背景を評価するのではなく、ひとつのアートとして感性でとらえて欲しいといいます。

森田アナも作品づくりに参加

けみさんからの依頼で、今回、アーティストとして作品づくりに参加した森田アナウンサー。

小樽高等支援学校１年生の、三橋稔矢さんの作品に加筆をすることになりました。

完成した作品がこちらです。

原画の、赤色と青色が印象的だったと話す森田アナ。
赤色を金魚に、青色を水の流れに見立て、ペンを加えました。

「金魚が子どもたちを夏の遊びに誘っている」が、テーマだそう。

完成した作品をみた三橋さんの反応は・・・・

「うれしい！パッと見てすごいと思った。夏っぽい感じがしていい。」と好評価。

三橋さんの母、恵里さんも「障害のある子どもたちが、少しでもみなさんの目につくようなことができてよかった。」と喜びます。

「ONEART SAPPORO」は、札幌シャンテ（中央区南1西1）で7日（日）まで開催。
（入場無料、午前10時～午後8時）

また、8月17日(水)〜28日(日)は、SPECIAL CLUB（中央区南5条西2・オークラビル 6F）で開きます。
※日曜定休

過去の作品や展覧会情報はONEARTのホームページONEART公式HP
でもご覧いただけます。

ぜひ皆さんも、これまでにない、新たなアートの世界に触れてみてはいかがでしょうか。

※掲載の内容は番組放送時(2022年8月5日)の情報に基づきます。