2022.08.05

食べる

いつものお刺身をランクアップ!昆布締めのコツと「和風カルパッチョ」のアレンジレシピ

札幌で日高昆布の専門店「ナナクラ昆布」を営む、木村真依子(きむら・まいこ)さん。新ひだか町の昆布漁師の孫で、おしゃれとして暮らしに出汁(だし)を取り入れる「おしゃ出汁女子(おしゃだしじょし)」を増やすべく、日高昆布のオンライン販売や、「お出汁講座」を行っています。

そんな「昆布のプロ」が、料理の“引き出し”を増やす「昆布の活用レシピ」をご提案します!

連載「おしゃ出汁女子の昆布の引き出し

こんにちは!木村真依子です。今回も、「気になってはいるけどなかなか手が出ない!」そんな昆布の活用法をお伝えしていきますよ。

鯛やボラ、ホタテでも!昆布締めのコツ

一度は試してみてほしい!お刺身の昆布締め方法をご紹介。

用意するものはお好きなお刺身と、そして昆布です。

お刺身はなんでも良いですが、昆布締めにするにはやはり淡白な白身魚のほうが一般的かもしれません。今回は鯛を用意しましたが、もう少し安価なお魚をという場合は、ボラという魚がおいしいですよ!

脂の乗った魚を選ぶのであれば、ブリやハマチも昆布の風味が脂とうまく調和しておいしく仕上がります。その他魚以外であれば、ホタテがおすすめです。

使用する昆布は高級で等級の高い上質なもの・・・を、用意する必要はありません。お近くのスーパーなどで手に入る昆布で十分美味しく仕上がります。

私がいつも昆布締めするときは、4等級くらいの厚みが少ない安価なものを使用しています。

作り方

まずは昆布をカットし、バットに並べます。

このように、昆布をかるーーーーーく直火で炙ると、その部分が柔らかくなるのでカットしやすくなります。(炙りすぎに注意!)

ハサミで切ると固くて変に割れてしまったり、ボロボロ破片が出てしまうとお悩みの方におすすめの方法です。

並べた昆布はお酒に浸してやわらかくなるまで戻します。

使うお酒はお料理に使う料理酒で問題ありません。贅沢に美味しい日本酒で戻しても、出来上がったときにお酒の風味も合わさってより美味しい昆布締めに仕上がります。

その他、お酢で戻す方法や、白ワインを使っても面白い風味が楽しめますよ。

15分ほど浸しておくと、写真のように昆布が広がり、触ってみても十分に柔らかくなっています。

さぁ、いよいよお魚を締めていきましょう。

昆布の水気を拭き取り、お好みのサイズで切ったお魚を昆布に並べていきます。

このように、敷き詰める感じで置いてください。そして、この状態からくるくる巻いて、さらにラップに包んで空気を抜くようにやさしく密閉させます。

ラップを巻いたあとはこんな感じです。

これを一晩冷蔵庫で寝かせると、立派な昆布締めに仕上がります。

昆布を戻すときに使ったお酒は、翌日の調理に使うのでとっておきましょう。

では翌日が楽しみですね!どうなっているでしょうか?

もうひと工夫で、おもてなし料理に!アレンジレシピ

今回は、そのままお造りとして食べるのではなく、和風のカルパッチョに仕上げたいと思います。

まずは前日にとっておいたお酒を使います。昆布出汁がいっぱい染み出した美味しいお酒になっています。フライパンでアルコールを飛ばしたあと、米油少々とお醤油小さじ2、お酢小さじ1を入れてよくかき混ぜます。

さぁいよいよ昆布締めをあけてみます。

ちゃんと水分が抜けて、昆布の風味がしっかりついてそうです!昆布の香りもするので、このままでも十分おいしく食べられそうです。これをお皿に並べます。

きれいに並べたら、先程のドレッシングをかけて・・・

さらに、お好みでレモン・大葉・ピンクペッパーで飾りましょう。

昆布の風味づくしのカルパッチョの完成です!

いかがでしたか?

昆布締めも、やってしまえば簡単です。ちょっと豪華にしたいときや、おもてなしの場面にぜひ昆布締めの利用をおすすめします。お魚だけでなく、お肉にも昆布締めは効果的ですよ!

連載「おしゃ出汁女子の昆布の引き出し

文:木村真依子
新ひだか町出身、昆布漁師の孫。「おしゃれなひとはだしをとる」というキャッチコピーで、「ナナクラ昆布」というブランドで日高昆布のオンライン販売やお出汁講座を実施している

ナナクラ昆布
札幌市中央区南19条西14丁目2-23
第6サイトウビル1F
TEL050-5328-1394

編集:Sitakke編集部IKU

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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