2022.02.08

暮らす

「私も感染してるんじゃ・・・」無症状だけど不安なとき、どうしたら?

「家族が感染した・・・」「同僚が濃厚接触者に・・・」新型コロナウイルスの感染が拡大し、身近に迫った脅威。

「無症状だけど、私も感染してるんじゃ・・・」と不安になったとき、どうすればいいのでしょうか。

友人がコロナに・・・

「私が先週お会いした人が、コロナになってしまって・・・」

道内に住む30代の女性から、HBCの「もんすけ調査隊」に投稿された疑問です。

取材に基づくイメージ

1月中旬、女性の自宅を友人が訪れ、互いにマスクを外して1時間ほど話をしましたが、その夜に、友人が発熱したといいます。翌日、友人は新型コロナウイルスに感染していたことがわかりました。

女性は、症状はないものの、自分が「濃厚接触者」になると考え、保健所に連絡しました。しかし担当者から、「いまは同居家族だけを濃厚接触者としています」と言われたといいます。

道は、1月末から、濃厚接触者の調査を、同居家族や、重症化リスクの高い施設に絞ることにしました。保健所の負担軽減のためと、3日間という短い潜伏期間の「オミクロン株」に対応するためです。

一部の保健所では、この「疫学調査の重点化」を前倒しで行っていました。

保健所は女性に対し、「健康観察をして、熱が出たら病院に行くよう」指示。女性は、自主的にPCR検査を受けて、陰性がわかりました。その後も症状はありませんでしたが、念のため、仕事を休んで自宅待機したといいます。

北海道医療大学の塚本容子教授は、「今までの保健所の定義なら濃厚接触者です。女性が自主的に検査を受けたのは素晴らしかったと思う」と話していました。

女性は、「このままだと、無症状の人もいるだろうし、自分は大丈夫と思って外に出る人が増えて感染が増えるのでは」と危惧しています。

「無症状=陰性」ではない

気をつけなくてはいけないのは、「症状がないから、感染していない」とは言えない、ということです。

「知人が陽性」とわかったとき、道は、無症状だったとしても、まず3つの日付を確認するよう求めています。
① 陽性者が発症した日付(陽性者が無症状の場合は、検査を受けた日)
② ①の2日前の日付
③ 陽性者と最後に会った日付

そして、「③陽性者と最後に会った日付」よりも、「②発症(検査日)の2日前の日付」が「前」だった場合は、感染の可能性が低いとしています。一方、「後」だった場合は、「感染の可能性がある状況」で会っていたかを確認します。

たとえば、
・マスクをしないで、もしくはアゴにずらして会話をした
・対面で、1メートル以内の距離で、15分以上会話をした
・咳やくしゃみをしていた
・換気が悪かった
・大きな声を出した

上記の場合は感染の可能性があります。

感染の可能性がある場合、道は、陽性者と最後に会った日の翌日から数えて、
・7日間経過するまで自宅待機
・10日間経過するまで、1日2回の検温など健康状態の確認や、会食を避けるなどの対策

を求めています。

もし、症状が出た場合は、
① 「陽性者と接触があった」ことを伝えた上で、かかりつけ医に相談
② かかりつけ医がない場合は北海道新型コロナウイルス感染症健康相談センター(0120-501-507)、または最寄りの診察・検査医療機関に電話相談
するよう呼びかけています。

(※2月8日時点。最新の情報は道のホームページでご確認ください)

札幌市は、WEB上で適切な受診先・相談先を調べられる「WEB7119」や、電話「#7119」も開設しています。

「無症状だけど、私も感染してるんじゃ・・・」と不安になったときには

道は、無症状で感染に不安のある人が、薬局や病院などで無料で検査を受けられる事業を進めています。(※症状が出た人や濃厚接触者は無料検査を受けられません)

随時一覧が更新されているので、最新情報は道のホームページでご確認ください。予約制としている事業所が多く、予約受付を停止しているところも見られます。
https://www.pref.hokkaido.lg.jp/covid-19/kensa_muryouka.html

2月8日現在は、344箇所が登録されています。

発熱などの症状が出た方や濃厚接触者の方は、かかりつけ医または健康相談センター、札幌市・函館市・旭川市・小樽市にお住まいの方は、各市保健所へご相談ください。

急激に拡大する感染・・・検査もままならない状況の中で、まずは「感染の可能性がある状況」を避けることが大切。換気や手洗い、マスクなど、基本の対策の重要さは続いています。

※掲載の内容は取材時点(2022年2月8日)の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、最新の情報は各店舗・各施設にお問い合わせください。

協力:HBCもんすけ調査隊
文:Sitakke編集部IKU

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

この記事のキーワードはこちら

SNSでシェアする

  • twitter
  • facebook
  • line

編集部ひと押し

あなたへおすすめ

エリアで記事を探す

FOLLOW US

  • twitter