2021.10.07

暮らす

初雪はいつ?北海道民におなじみの「雪虫」から予想してみた

「天気を味方にすると、暮らしはもっと快適になる!」をテーマに、
毎日の生活に役立つお天気情報の”見方”を気象予報士がお伝えします。

今年も「雪虫」の季節がやってきました。

今週なかごろから、高い山で雪が降るような寒気が流れ込み、大雪山系の旭岳や利尻山でも初冠雪の便りも届きました。冬の訪れを告げるかのように毎年現れる「雪虫」もちらほら見かけるように。

雪虫が大量に発生してから...どのくらいで初雪?

寒くなると現れ、白い綿をまとい、ふわふわと飛ぶ「雪虫」。雪虫を見かけると、「もうすぐ本格的な冬が来るのか~」と思われる北海道民の方も多いかもしれませんね。

雪虫は、天気に関わりがあり、気象予報士も雪虫の動向に注目しています。だいたい、雪虫が大量に発生してから、10日から2週間くらいで、初雪が降ることが多いと言われていて、例年では10月中ごろになると市街地でも多く飛ぶようになります。北海道のこれからの気温は、ほぼ平年並みの予想なので、今年も例年と同じくらいの時期に見られそうですよ。

道民にはなじみ深い「雪虫」。本州の人にとっては...?

白い綿のようなものに包まれている "雪虫"

北海道民にはお馴染みの存在ですが、本州の人は「雪虫」という言葉自体、あまり馴染みが無いということをご存じでしょうか?

「雪虫」の正式な和名は 「トドノネオオワタムシ」でアブラムシの仲間。白い綿のようなものに包まれ、フワフワと飛び、雪のように見えることから、「雪虫」と名付けられたそうです。なんだかロマンチックですよね。全国の広い範囲で生息していますが、寒い地域では比較的見つけやすく、暖かい地域では見かけにくくなるそうです。

実際、鳥取県出身の筆者も、大好きなドラマ「北の国から」で、その言葉も存在も初めて知りました。北海道で初めての冬を迎えた際に、「これが雪虫かぁ~」と少し感慨深い気持ちにもなったことを覚えています。

***

雪虫がちらほら飛び始めると、もうすぐ初雪が降る合図。冬の厳しい寒さに備え、本格的な衣替えや、暖房器具の点検など、冬への準備を少しずつ進めていきたいですね。

私たち気象予報士にとっては、「いつ初雪になるかしっかり予報しなきゃ・・・」と頭を悩ませる季節でもあります(笑)。引き続き、雪虫の動向を探りつつ、しっかりとお伝えして参ります!

協力:HBCウェザーセンター 気象予報士:児玉 晃

児玉晃予報士が所属する気象予報士クリエイター集団「サキドリーズ」が運用するYouTubeチャンネルてんきよほうでは、日本全国の天気や季節の話題をわかりやすくお伝えしています。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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