出しっぱなしのモノを片付けたいがために、とりあえず収納ボックスを買ってしまうことはありませんか? でも、それはちょっと待って! 収納ボックスを買うだけでは、お部屋はきれいになりません。
収納ボックスは正しく選んで正しく使わないと、ただモノを増やすことになり、より片付けにくくなってしまいます。ちゃんと片付くおうちにするために、今回は整理収納アドバイザーである筆者が、買う前にチェックしてほしいポイント4つを解説します。
おうちにある収納ボックスに入りきらず、床にモノが出しっぱなしになっているからと、すぐに新たな収納ボックスを増やすことはNG。まずやるべきは、今あるモノを広げてみて「今の暮らしに必要なのか」「今使っているのか」をチェックすることです。
使わなくなっているのであれば、それらを取り除いてみてくださいね。収納ボックスが必要になるのはそれからです。
収納ボックスが必要とわかったら、次にやることはお店に直行……ではありません。まずは収納したい棚や引き出しのサイズを測ります。
お店でなんとなくの雰囲気で買ってしまい、サイズが合わずに微妙な隙間ができてしまったことはないですか? そしていつの間にかそこにモノを押し込んでしまったり、はみ出してデコボコになったりして、全体的に雑然としたイメージになってしまいます。
面倒に思うかもしれませんが、これからの日々の暮らしが快適になるか、ストレスになるか……このひと手間で大きく変わってくるんです。
サイズがわかったらお店で商品を選びますが、そのときには“使う場所”と“目的”を考えます。
例えば冷蔵庫の中。食品をちゃんと食べきるために、ひと目で何が入っているかわかるほうがいいですよね。その場合は透明か半透明で、衛生面も考えて簡単に洗える素材の商品を選びます。一方で、リビング収納などいつも目につくところの場合には、透明の商品だと雑然と見えてしまうかもしれません。
このように、「どこで使うのか」「その収納を使う目的は何なのか」を考えて商品を選んでみてくださいね。
そして収納が苦手で、何を選んでいいのかわからない人にオススメなのが、“形を揃えること”、“色を揃えること”、“正面から見たときの高さを揃えること”です。
形は円形よりも四角のほうが扱いやすいですし、色は家具や壁紙などインテリアに合ったモノを選択。もし自信がない場合には、清潔感があり、いろんなお店で手に入りやすい白がオススメです。そして、表面や高さもデコボコとさせずに揃えることで、スッキリ感が増してきれいに見せることができます。
近頃は簡単に買えるようになった収納ボックス。便利な一方、それらがあふれるせいで片付けが困難になっていると感じることもあります。
収納する前に大事なことは、“今使っていないモノを取り除くこと”です。そのあとに“収納”について考えてみてくださいね。そうじゃないと、残念ながら片付けはうまくいきません。
これからはなるべく収納ボックスを増やさずに、限られた範囲でやりくりすることを意識して、より快適な暮らしを目指してみてはいかがでしょうか。
文:てらだあさこ(整理収納アドバイザー)
ブログ:整理収納でおうちがもっとすきになる
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