2024.04.13

深める

2024問題は救急医療の“最後の砦”にも 患者のたらい回しも発生?現場で募る危機感

医師の確保はますます難しく…

一方、人口減少や高齢化が進む地方では…。

札幌から車でおよそ1時間の由仁町です。

町は2018年に、経営難から町立病院の病床数を減らし、「診療所」としました。

ここで、いま力を入れているのが「在宅医療」です。

通院が難しい高齢者など130人ほどの患者を、常勤医師2人が訪問診療で対応しています。

患者は町外にもいて、近い将来に大きな不安を感じています。

診療所の久野和成所長は「残業の上限規制とも当然リンクしてくる問題」とその構造を指摘します。

医師数が確保できないから、どうしても一人当たりの仕事量が増える。

そうすると、残業の上限を超えざるをえない。

そうなると、またそこには医師が来ない…。

そんな「負のスパイラル」が懸念されているのです。

久野所長は「地方の医師数の確保に、マイナスに働くだろうなって感じはしますね」と話していました。

4月から勤務医の時間外労働が原則、年960時間に制限されることで、すでに、北海道南部の病院ではこんな影響が出ています。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

この記事のキーワードはこちら

SNSでシェアする

  • twitter
  • facebook
  • line

編集部ひと押し

あなたへおすすめ

エリアで記事を探す

FOLLOW US

  • twitter