2021.07.22

ゆるむ

#わたし時間の愉しみ方|ラベンダーと私の小さなバケーション

富良野から花の便りが届いた。

夏になるとラベンダー畑を見に行くのが恒例で、週末が近づくと天気予報とにらめっこをするのが楽しみになる。

今の時代は便利なもので、ネットを見れば毎日のように開花情報もわかるし、とってもありがたい。
週末の天気は…晴れマークに気温30度、降水確率は10%、ラベンダーは八分咲き!

よし、明日は富良野へ行こう。

富良野へ向かう朝は早い。けれど私は朝に弱い。
それでもラベンダーを見るために、がんばって早起きをすると暗示をかけて眠りについた。

念のため三つセットした目覚ましのアラームも、一つ目のスヌーズ機能で無事起床。
なんとか二度寝をしないようにすぐに起き上がって顔を洗う。

最近の富良野は国内外たくさんの人が集まるリゾート地だから、黄色のワンピースに麦わら帽子と、少し”それっぽいおしゃれ”を楽しんでプチバケーションの準備完了。日焼け止めも忘れずに。

おしゃれは得意なほうではないけれど、ロケーションによってコーデを合わせるのはドライブの楽しみの一つ、不器用なりにも気合が入る。この日は、ラベンダーの紫に映えるように黄色のアイテムでリゾートっぽくしてみたつもり。夏は明るい色を着るだけで元気100倍になれる。

車で高速を乗り継いで札幌から2時間ほど。清々しい青空と木々の緑が朝日でキラキラまぶしくて、峠を登るたびにワクワクがつのる。

車のスピーカーから流れる歌を口ずさんでいるうちに、あっという間に富良野の市街地にたどり着いた。さっきまでの山道がうそのように開けて、遠くには十勝岳連峰の美しい山並みが出迎えてくれる。

久しぶり! ーー

そこからさらに北のほうへ、畑に囲まれた穏やかな景色の中を行くと、ラベンダー畑に到着した。じんわりと上がってくる熱気に富良野独特の暑さを感じながら、車のドアをバタンと閉める。

ーー 遠くからふんわりと香ってくるラベンダーが心地いい。

近くの林の中から聞こえてくるセミの声と紫色の景色を記憶に焼きつけて、北海道の短い夏を全身で感じながらゆっくりと散歩をする。

まだ人もまばらなラベンダー畑の間を、ただ、ただ、ゆっくりと。

一歩一歩踏みしめるたびに、砂利のこすれる音が心地よく辺りに響く。

花畑の中をひらひらと飛び回るちょうちょが、この穏やかな空気感を演出してくれているようで、とても幸せな気持ちになる。

また明日からがんばれそう。

部屋に飾るラベンダーの花束を見ると思い出す。

7月のラベンダー畑。

Edit: koyuki

YouTube: Hokkaido and Me

Blog: Hokkaido and Me

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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