2021.07.08

暮らす

食中毒を防ぐために知っておきたい「食中毒警報」って? #気象予報士コラム

「天気を味方にすると、暮らしはもっと快適になる!」をテーマに、日常生活に役立つお天気情報の”見方”をHBCウェザーセンタ-がお届けするお天気コラム!

熱中症だけじゃない・・・暑いときには食中毒にも要注意!

厳しい暑さでただでさえ食欲が落ちるこの季節。今回は、食中毒への心がけについてお伝えします。

食中毒警報って?保健所からきめ細かく発令!

暑い夏の注意ポイント。熱中症だけではありません。食中毒にも十分注意しなければいけません。
特に食中毒が発生しやすい気象条件になるときは「食中毒警報」が発表されます。
大雨警報、洪水警報などお天気の警報は気象庁から発表されますが、食中毒警報は食中毒の未然防止のため、細菌性食中毒の発生しやすい夏期を中心として一定の気象条件の場合に、保健所長が発令します。

食品関係施設や一般家庭に注意を喚起するものですが、今年度初めての食中毒警報は、6月10日に発令されました(昨年度は5月29日に初めて発令)
食中毒警報が発令される気象条件の一つは最高気温が28度以上になることが予想される時です。
ですから、お住まいの街の予想最高気温が28度以上のときは、警報発令の情報を見聞きしていなくても、「食中毒が発生するかも!」という意識をもって、食品の取り扱いにはいつも以上に注意をしなければいけません。
HBCウェザーセンターの気象予報士もテレビ・ラジオで注意喚起します。

■食中毒を防ぐための主な3つのポイント!
①買ってきた肉や魚などの生鮮食品は早く冷蔵庫に入れる
②調理をするときは、食材の中心部までしっかり火を通す
③まな板などの調理器具は熱湯をかけるなどして殺菌し、清潔に保つこと

コンビニ弁当と違う? テイクアウトや宅配での心得

消費期限の表示が見あたらないときには確認を

上記の3つのポイントにプラスしてもう1つ!お店からテイクアウトした食品の取り扱いについても注意です。
新型コロナウイルスの影響で、外食するかわりに食品をテイクアウトすることが多くなっていませんか?

お店で食べる場合と比べて、テイクアウトを利用すると、どうしても調理してから食べるまでの時間が長くなってしまう傾向があります。食中毒を引き起こす細菌は、時間とともに増えていきますが、気温が高い時はその増えるスピードが速くなります。
 
コンビニのお弁当と違って、レストランなどの飲食店のテイクアウト食品には消費期限が書かれていない場合もあるようです。札幌市保健所では、調理後2時間以内を目安に食べることを呼び掛けていますので、もし消費期限の記載に不備のある場合にはお店の方に調理時刻や消費期限の確認を。

また、すぐに食べられない場合は、短時間でも冷蔵庫に保管するよう心がけましょう。くれぐれも夏の暑さの中に食品を放置することのないように気をつけましょう。
安心安全に美味しいモノをたくさん食べ、しっかり栄養を摂って、厳しい暑さを乗り切ろう。

文・HBCウェザーセンター提供

【関連リンク】
 北海道 食中毒警報WEBサイト
 札幌市保健所 食中毒注意喚起WEBサイト

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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