2023.04.03

暮らす

北海道のサクラの開花は?シラカバ花粉が飛び始めるのはいつ?この春の見通しを気象予報士が解説

「天気を味方にすると、暮らしはもっと快適になる!」をテーマに、毎日の生活に役立つお天気情報の”見方”を気象予報士がお伝えします。

驚異的なスピードで、北海道に春がやってきています。季節の移ろいが早まるということは、厄介な「シラカバ花粉」の飛び始めも早まります。今年の見通しや対策法を紹介します。

サクラが早いと花粉も早い

本州ではサクラの見ごろが終わりつつありますが、これからは北海道など北日本でサクラの季節を迎えます。サクラ前線の北海道上陸が待ち遠しいですが、花の季節の厄介者といえば「花粉」ですよね。

道立衛生研究所によると、シラカバ花粉が飛び始める平年の日は、札幌で4月23日、旭川では5月1日となっていて、いずれもサクラが開花する少し前から飛び始める傾向にあります。そして、サクラが見ごろを迎えるころに花粉もピークとなります。

シラカバの木(画像・PIXTA)

3月の異常な暖かさの影響で、本州では記録的な早さでサクラの開花や満開を観測しました。全国的に平年より高めの気温は、4月も続く見通しのため、北海道のサクラも平年より大幅に早く開花する予想です。このため、花粉の飛び始めも平年より早くなりそうです。

今年の花粉の飛散量は、札幌や函館、帯広などでは少なめですが、旭川など道北ではやや多くなる予想です。

自宅で実践!花粉対策法

マスクなど花粉対策グッズはいろいろありますが、近年よく耳にするのは「鼻うがい」です。ご家庭でも水1ℓに塩9gを混ぜるだけで、鼻に入れても痛くない生理食塩水を作ることができます。ただ、水は一度沸騰させたものを冷まして使いましょう。また、残った食塩水は冷蔵庫で保存し、早めに使い切るようにして下さい。

また、花粉は「家に持ち込まない」ことが大切です。家に入る前に玄関先で上着を払って服についた花粉を落とす、部屋の掃除をこまめに行う、空気清浄機を使うことも効果的です。また、部屋の換気は花粉が比較的少ない早朝や夜を選ぶようにしましょう。

花粉が多くなる気象条件は、①気温が高い ②晴れて空気が乾燥 ③風が強いです。

また、雨が降った翌日は地面に落ちた花粉が舞いやすくなります。毎日の天気予報もしっかりチェックして、この条件が当てはまる日は特に気をつけるようにして下さい。

※2023年3月29日時点での情報です。

***

文・イラスト: HBCウェザーセンター 気象予報士 児玉晃

児玉晃予報士が所属する気象予報士クリエイター集団「サキドリーズ」が運用するYouTubeチャンネルてんきよほうでは、日本全国の天気や季節の話題をわかりやすくお伝えしています。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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