2023.02.27

みがく

更年期の“カラダ”を知ろう!簡単ストレッチ講座付きコラム 【ココロとカラダ #vol.4】

毎日がんばる“わたし自身”を、いたわってあげませんか?ココロとカラダをセルフケアするためのTipsを、簡単な運動と共にゆるっとご紹介。北海道内を中心に、25年以上に渡って「女性の健康と運動」を研究・サポートしてきた、寅嶋先生にご提案いただきます。

連載「ココロ伸ばし、カラダ伸ばしの、ワン、ツー、スリー!」

こんにちは、とらしまです。さて、今回は予告通り、更年期のココロのお話です。
私が講師を務めた、更年期女性向けの健康運動処方講座に参加したみなさんは、ほんっとうに、いろいろな心模様でいらっしゃいました。
40〜50代はちょうど、多様な生活要因の影響から、ストレスが高い時期なんですね。インタビュー調査では涙ながらに心身の状況を話す方もいて、「いやいや、みんな頑張ってる!更年期万歳!!」と大声で言いたくなるほどでした。

これまでの講座で挙がった、主な心のお悩みは以下の通りです。

20代~30代のうちは体力も気力も充実しているのか、上記のようなお悩みはあまり多くない印象ですが、40代になるとこうした声がとてもよく挙がります。なかでも衝撃的だったのは、「夫への不満」を感じている人が、参加者の7割にものぼったこと! 大なり小なり「人間関係へのストレス」が急激に増えてくる時期なのでしょうね。
大事にしたいのは頭でわかっていても、ずっと長く一緒にいるからこそ、家族へのストレスもたまってくる時期なのかも。
まさに更年期世代な私も、共感できちゃう結果でした(苦笑)

そんな私は、ストレス値が高いと感じたときは、とにかく走るようにしています。これ、運動が好きだからではなく、科学的な理由があります。
人間の体は、気分良く有酸素運動をし、しっかりと深く呼吸をすると、ベータエンドルフィンやセロトニンという辛さを取り除くホルモンが分泌されるそうなのです。
東洋医学の教えの一つにもありますが、ストレス対処には深い呼吸がとにかく重要なんですね。
なお、走らなくても、大きく腕を振って歩くのでもOK。リラックスして、好きなことに集中しているときにも、呼吸が深くなって、これらのホルモンが出てきます。
趣味に集中できる時間があればぜひ没頭を。なんでもいいので気分転換の手法を持って、自分の中にある幸せ物質をどんどん出してあげるようにすると、鬱々とした気持ちも少し晴れやかになってきますよ。

今日の"カラダ伸ばし"

①仰向けになり、体を「大の字」に。手は大きく真横へ広げ、手のひらは天井へ向けます。左右の足も大きく広げます
②全力で大きく息を吸いながら3秒間、ぐーっと手足を、外に向ける感覚で伸ばします。手も目一杯広げましょう。足は、足先を自分の方へ向け、かかとを突き出すようにしてみましょう。
③伸びたあとは一気に脱力を。このとき息を、ふーっと大きく吐き出します。吐き出す時は「ストレスを全部追い出すぞー!」とイメージするとすっきりしますよ。
(できれば、①〜③を、3~4回、繰り返しましょう。)

***

こころもカラダも、ゆったり、ワン・ツー・スリー!
明日も、みなさんが元気な1日を過ごせますように。

ライター:寅嶋静香(とらしましずか)
京都工芸繊維大学研究員。一般社団法人フィジカルケアラボ 理事。
2001年東京大学大学院 生命環境科学系身体運動科学講座終了 PH.,D(専門:運動・スポーツ生理学)
女性と運動の関係を研究するかたわら、「産後こそ、母になったご自身を大切に……」を合言葉に、科学的なエビデンスに基づく、安全・安心を担保しながらの産後の母親支援(健康サポート)を北海道内で12年間実施。このほか、更年期女性へのケア講座なども道内各地で実施。主な著書に「バウンス運動の生理学的基礎~バランスボールで弾む運動の科学的分析~」(ブックハウスHD、2022年8月)

Illustraion:まるいみさき
Edit:ナベ子(Sitakke編集部)

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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