2022.12.02

出かける

親子“それぞれ”で楽しむ非日常体験。冬はニセコでワーケーションしてみない?

みなさんは親子で家族旅行をするとき、どんな過ごし方をしますか? 「普段忙しくて一緒に過ごす時間が少ないから、旅行中は親子でたくさん遊ぶ!」それももちろん、大賛成です。でも今回は、ちょっと別の角度から“家族の旅のカタチ”をご提案します。その舞台は、いまや世界的リゾートとも言われるニセコエリア! 親子が別々に過ごす時間をつくることで、それぞれの満足度が高まる“ニセコdeワーケーション旅行”の体験記、ぜひ参考にしてみてくださいね。

道内屈指のリゾート地・ニセコ。実は「ワーケーション推進モデル事業」に取り組んでいるってご存知?

昨今の働き方改革やコロナ禍の影響で、時間や場所にとらわれない“テレワーク”という働き方が広まりつつあります。職種に限らず、3密回避のために出社日が減り、自宅などでテレワークする機会が増えた方も多いでしょう。ウェブライターとして今こうして記事を執筆している筆者自身も、時には自宅でPCに向き合ったり、時にはカフェで作業したりと、柔軟に働けるこの仕事を気に入っています。

そのテレワークを旅先でしませんか、というのが『ワーケーション』の考えなのですが、早くからこのモデル事業に取り組んでいるのがニセコなんです。

そもそもニセコといえば、「蝦夷富士」と呼ばれる羊蹄山をはじめ、大自然が広がる道内屈指のリゾート地。夏は尻別川でラフティング、冬はパウダースノーの上を颯爽と滑るスキー、海外のような雰囲気を感じる街散策など、家族で楽しめるスポットやアクティビティが多いうえ、宿泊施設も充実していて家族旅行には最適な町です。

そしてうれしいことに、町内にはWi-Fi環境の整ったテレワークスポットがたくさん! 役場やおしゃれなカフェにワークスペースが設けられていたり、レンタルスペースやシェアオフィスがあったり、シーンに合わせてテレワークする場所を選ぶことができます。

さて、この素敵な環境を知った旅好きの筆者。「ぜひニセコでワーケーションしたい!」と、あるプランを立てました。

思いきって親子別々に過ごす時間を確保!子どもはイングリッシュキャンプに大興奮

小学生の娘がいる筆者同様、「家族でワーケーションしたくても、仕事の間、子どもを放っておくわけにいかない」と悩む方は多いはず。そこでぜひ選択肢に加えてほしいのが、2011年から「MnK Niseko」が主催しているイングリッシュキャンプ『EdVenture Niseko』。教員免許をもつネイティブスピーカーを講師に迎え、日本の子どもたちも海外の子どもたちも、文化の垣根を越えていっしょにニセコならではのアウトドア体験ができるなんともワクワクな取り組みです。

筆者の娘もこのキャンプを知るやいなや、ノリノリで「参加したい!」と大興奮。9月・10月限定開催のオータムキャンプ(秋季以外もキャンプ開催あり)では朝9:00から夕方16:00までの日帰りコースに参加できるとのことで、この7時間は親子別々で過ごすことが決定。娘がキャンプに参加している間、筆者は別の場所でテレワークすることにしました。

その日によってプログラム内容が変わる『EdVenture Niseko』のイングリッシュキャンプ。娘が参加した日は、神仙沼を散策しながらの秋探しをメインに、アスレチック遊び、畑の大根収穫、フォトフレーム作りなど充実の内容。しかもお昼には手作りのランチボックス付きです。

フォトフレームのデコレーション材料は、午前中に自分たちで見つけた葉っぱや木の実たち。完成品は各自持ち帰ることができます。こういう記念に残るものがあると、自宅に帰った後もキャンプのことを思い返せてうれしいですよね。

娘によると、ネイティブのスタッフは基本的に英語で話しつつ、サポートが必要なときは日本語で補足したりと臨機応変に対応してくれたそう。また、日本人スタッフが一緒に行動してくれたことも安心感に繋がったようです。お迎えに行った瞬間、「まだ帰りたくない!」と言う娘の笑顔を見ると、この1日がどれほど有意義だったのかが筆者にも伝わってきました。後日、キャンプ中の写真データをメールで送ってもらえるという親への配慮もありがたい!

いざテレワーク開始!「ニセコ中央倉庫群(旧でんぷん工場)」は、いつも以上に仕事がはかどる居心地の良さ

一方、娘をイングリッシュキャンプに送り届けた筆者は、JRニセコ駅からすぐの『ニセコ中央倉庫群(旧でんぷん工場)』へ移動。昭和初期の産業遺産である倉庫群をリニューアルし、町の交流施設として親しまれているこちらの建物。1階フリースペースの一部エリアには電源付きのテーブルがあり、なんと無料でテレワークさせてもらえます。もちろんWi-Fiも完備!

さっそくパソコンを開き、お仕事開始。あらかじめテイクアウトしておいた『% Arabica Niseko Hirafu188』のコーヒー片手に、すっかりノマドワーカー気分です。

しばらくパソコン作業を続け、約2時間が経過した頃、ここで「あれ?いつもより作業が進んでいる!」ということに気付きます。どうやら『ニセコ中央倉庫群』独特の居心地の良さのおかげで、普段以上の集中力を発揮したようなのです。

もとの木造工場の情緒を感じさせる空気感、時折聞こえてくる観光客の和やかな会話、誰かが木の床を歩く音、そういう何気ない要素ひとつひとつが心地良く、「これが『ワーケーション』の醍醐味なのかもしれない」なんて思いながら残りの時間を過ごさせてもらいました。

ちなみに、こちらの『ニセコ中央倉庫群』1階には子どもたちが大喜びのキッズスペースも! パパがテレワークスペースでお仕事している間、ママと子どもがキッズスペースで遊びながら待つ、なんて過ごし方もできそうですね。

また、2階には有料でレンタルできる作業室・テレワークサテライトオフィスや創作活動室もあります。グループで利用したい方や、より集中してテレワークしたい方に好評だそう。

館内に飲食施設はありませんが、持ち込みはOK。ニセコ駅周辺にカレー屋さんやイタリアンレストランがあるので、そちらで小休憩やランチするのも良いかもしれません。仕事を頑張った後には、すぐ近くの日帰り温泉「綺羅乃湯」で疲れを癒すのもGOOD!

もうすぐニセコが輝くウィンターシーズン!冬のワーケーション、試してみては?

寒さが増していくこれからの時期、家族で冬休みの計画を立てる機会も増えてきますね。ぜひ今年は、ニセコで親子別々で過ごす時間をつくるワーケーション旅行を旦那さんやお子さんに提案してみてはいかがでしょう。あえて離れて過ごすことで、お互いに充実した時間を過ごせるだけでなく、「こんな楽しいことをしたんだよ!」と合流したときの会話がいっそう弾むメリットもあります。

日本にいながらプチ留学気分を味わえる『MnK Niseko』のイングリッシュキャンプは冬季も開催。スキーレッスンや雪遊び、ソリ作りなど冬のニセコならではの体験ができるとあって、本州や海外からも参加者がやってくるほど毎年大人気だそう。今回の旅で味を占めた我が家も、さっそく冬のニセコ再訪プランを計画中!

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文:haruka
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【ライター:haruka PROFILE】
旭川出身・札幌在住のWEBライター。旅行会社に就職するほど、旅やお出かけが大好き!コロナ禍をきっかけに、「自分も周りも大切にできる旅とは?」と少し意識の変化も。小さい子どもと快適に旅するアイデアも日々考案中。

【画像】筆者撮影・「緑の木株式会社」「ニセコ中央倉庫群」提供

※掲載の内容は取材時点(2022年11月)の情報に基づきます。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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