2022.09.26

暮らす

「今年もドカ雪に?」この冬の見通しを気象予報士が解説

「天気を味方にすると、暮らしはもっと快適になる!」をテーマに、毎日の生活に役立つお天気情報の”見方”を気象予報士がお伝えします。

気象台からこの冬の見通し(寒候期予報)が発表されました。この冬もドカ雪など極端な天気変化に注意が必要になりそうです。朝晩は冷え込む日もあり、季節の歩みを肌で実感できるようになりました。これから本格的な秋へと向かいますが、気象台から早くもこの冬(12月~2月)の見通しとなる「寒候期予報」が発表されました。

その内容は、気温も降水量(雨や雪)も「ほぼ平年並み」。これだけだとイメージしにくいですが、紐解くとある傾向が見えてきます。

気象庁では、この冬もラニーニャ現象の続く可能性が高いと発表しています。

*ラニーニャ現象は、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より低くなる現象で、逆に海面水温が高くなることをエルニーニョ現象と言います。どちらの現象も日本を含め世界中の 異常気象の要因 となり得ると考えられています。

ラニーニャ現象によって冬によく見られる 「冬型の気圧配置」に、ある変化が起きそうなのです。

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冬型の気圧配置というのは、日本の西(大陸)に高気圧、日本の東海上に低気圧がある状態(西高東低の気圧配置)を指します。こうなると北から寒気が流れ込み、雪や寒さをもたらします。この冬はこの冬型の気圧配置が西にずれるかもしれません。

そのため、西日本や東日本では冬型の気圧配置で寒気が流れ込みやすく、本州方面は「雪が多く、寒い冬」になる見通しです。一方、北海道を含む北日本では、低気圧の影響を受けやすくなります。低気圧付近では雪雲が発達するため、局地的なドカ雪(大雪)の発生する可能性が高くなります。

北海道全体的に見ると、雪の量は平年並みですが、場所によって雪が多かったり少なかったりと差が大きくなるかもしれません。昨シーズンは、札幌で記録的な大雪になり、交通がマヒしましたが、今シーズンもそういった大雪に注意が必要です。(札幌が大雪になるかというところまでは予測できませんが…)

また、気温も冬の期間を通してみると平年並みですが、低気圧の影響を受けると、日々のアップダウンが大きくなります。気温が上がったり下がったりすると、ツルツル路面ができやすくなるため、いつもの冬より注意が必要になるかもしれません。

冬の準備はお早めに!そして、天気予報のチェックもお忘れなく。

そして現在、HBCテレビの毎年恒例のお天気企画「さっぽろ初雪クイズ」を実施しています。札幌の初雪を10分単位で予想し、正解者には生活に役立つ豪華賞品をプレゼント!締め切りは9月30日です。ぜひ、ご参加くださいね!

<参考資料>
気象庁の寒候期予報
https://www.data.jma.go.jp/cpd/longfcst/kaisetsu/?region=010000&term=P6M

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児玉晃予報士が所属する気象予報士クリエイター集団「サキドリーズ」が運用するYouTubeチャンネルてんきよほうでは、日本全国の天気や季節の話題をわかりやすくお伝えしています。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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