「天気を味方にすると、暮らしはもっと快適になる!」をテーマに、日常生活に役立つお天気情報の”見方”をHBCウェザーセンターがお届けします。
今回は、熱中症を防ぐためにも、“気温データ”の見方をお伝えします。
真夏、日光が降り注ぐ日の炎天下では、地面から熱気、熱い空気が立ち上ってくるように感じます。
このことからも、夏のアスファルト路面がかなり熱くなっているというのは容易に想像できますが、環境省の調査によりますと、晴れて気温30度のとき、日なたの路面温度は、およそ50度もの高温に達するそうです。
熱い路面は、熱を発するだけでなく、太陽の光も反射しますので気温は、路面に近づくにつれて高く、熱くなっていきます。
そのため、大人が感じている気温よりも、背の低い小さなお子さんやベビーカーの中の赤ちゃんは、大人よりも、もっと暑い環境にいることになります。
環境省の資料では、高さ1.5メートルでの気温が32度の時、1メートル低い、高さ50センチ付近の気温は35度くらいになっているそうです。
また、天気予報でお伝えしている予想気温や実際の観測気温というのは、特にお断りがない場合、地面から1,5メートルの高さの数値で、大人の顔の高さを想定した気温になっています。ですから、もし、テレビやラジオの天気予報で、「予想最高気温は30度」と聞いた場合、小さなお子さんは、外では30度超の暑さの環境の中におかれてしまうということを意識してください。
お子さんは、大人よりも暑い環境におかれるだけでなく体温を調節する機能がまだ十分に発達していなくて、大人よりも体温が急に上がりやすいので、
大人よりも熱中症のリスクが高いことを忘れてはいけません。
どうしても暑い時間帯にお出かけする場合には、お子さんの様子をよくみてあげないといけません。
これからのシーズン、外出もレジャーも暑さを避けて楽しみたいですね。
文・HBCウェザーセンター提供
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