2022.10.10

暮らす

浪費を防ぐコツはダイエットにあり!? お金のプロが教える節約術

朝晩がすっかり涼しくなりました。旭川市のシンボルツリーのナナカマドの実が赤くなると秋を感じます。真っ赤になると熟した果実のように見えるのですが、味は苦くて毒性もあるようです。「食べられないのが残念」と思ってしまう食いしん坊な筆者の今秋のマイブームは“もち米”料理。甘納豆入りの赤飯やおはぎをせっせと手作りしています。この勢いのまま食欲の秋に突入しそうな予感。今年はダイエットに成功して体重を7キロ減らしたので、リバウンドしないように気を付けなければ!

さて、今回は旭川在住ファイナンシャルプランナーの筆者が、浪費を防ぐコツをご紹介します。その秘訣はダイエットにあり!?

家計の支出の種類

みなさんの家計の中で一番大きな支出はなんでしょう? 筆者の行っている家計相談でも、家賃や食費、レジャー費や習い事などさまざまです。これは価値観の違いだと思っているので、この支出は少ないほうがいいという決めつけはしていません。
支出を大まかに分けると「消費・浪費・投資」となりますが、「浪費」と聞いてドキッとした方はいませんか? お金を使うのは悪いことではないですが、浪費はなるべく控えたいですね。
ところで浪費ってどういうものが当てはまるのでしょう?  定義を調べたところ「必要以上に無駄なことに使うこと」だそうです。なかには「浪費した分、稼ぐからいいの」という方もいるかもしれませんが、ちょっと待って! コツを掴めば浪費を防ぐことができますよ。

浪費の減らし方1:食の惰性に気づく

何百組も家計相談をしていると、同じ家族構成の場合、支出が平均より多いか少ないかがわかります。多いときは詳細をお聞きするのですが、いろいろ聞いていくうちに何となくやってしまっている惰性的な食の習慣が見えてきます。
例えば、ごはん支度をしながらビールを飲んでしまう、ご飯を食べたばかりなのについお菓子を食べてしまう、お風呂のあとに毎日アイスを食べてしまう……など。実はこれ、無意識に続けていることがほとんど。意識すると意外にあっさりやめることができます。
食事の支度のときに飲んでしまうのは水分不足かもしれないので水を飲む、お菓子やアイスが食べたいときは歯を磨いたり、マウスウォッシュで口をすすいだり……など、一工夫してみましょう。ダイエットにも通じるものがありますね。結果、嗜好品は買わずにすみ、お財布に優しく身体もすっきり!

浪費の減らし方2:レコーディング(記録)する

筆者の肌感覚ですが、浪費家の方はお金に興味がないように思えます。値段を見ずに購入する、人に奢る癖がある、使っていないサブスクの契約がある、口座の残高を把握していない……など。モノや体験と交換するのがお金の役割ですが、生活の中でその比重が大きく、手元にお金が残らないのではないでしょうか。
ダイエットもそうですが、最初は少しだけ自分に負荷をかけましょう。ずっと継続していくのはキツイと思いますが、期限を切って頑張ることでやる気も継続できます。
まずはレコーディングから始めてみましょう。お金の出入りを記録するのです。一番よいのは家計簿で、お金の出入を把握してしまえば1年に1回だけのチェックでOKです。
ご自身が一体どれくらい使っているのかを把握できていない場合は、最初の3か月は毎日記録してみましょう。
家計簿と一緒に毎日体重も測って記録するのもいいですね。今まで無頓着だったことをレコーディングすることで、意識が変わり行動も変わってくるはずです。

浪費の減らし方3:身の回りを整理する

レコーディングして意識が変わってきたら、身の回りも整理整頓してみましょう。お金に無頓着な場合、家の中にも気がまわっていないことも多いです。
洋服や小物など、似たようなものが多かったり、日用品を過剰にストックしたりしていませんか? まずはあちこちに散らばったモノを整理整頓しあるべき場所に戻し、不必要なものは処分しましょう。「いつか使うかも」と思っても、その“いつか”はやってこないことが多いです。使う場面がきたときに他で代用する、必要であれば購入するという風に考え方を変えてみて。
冷蔵庫の中も整理整頓してみましょう。週に1回、冷蔵庫の整理を兼ねて残ったものでお鍋料理にしてしまうなど、「スッキリして気持ちがいい」という経験をするのです。
この小さな成功体験の積み重ねが大きな成功につながります。これもダイエットと同じですね!

まとめ

適度な浪費は生活の潤いになります。しかし、過剰な浪費は生活の水準を上げ、一度上がった水準はなかなか下げることができません。老後の生活費に焦点をあて家計相談に乗っている筆者は、少しでも未来に回すお金も準備をしてほしいと考えます。
過剰な浪費はお金に対する無頓着が引き起こしている場合が多いもの。できることから意識を変え、行動することで好転するはず。お試しあれ!

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文:FP鶴羽(ファイナンシャルプランナー)
HP:株式会社トリプルエム
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【ライター:FP鶴羽 PROFILE】
旭川在住の元陸上自衛官。
バブルの頃に野山を駆け回っていた見た目とギャップありのワイルドだろう系アラフィフ。
お金に疎すぎて色々と失敗を重ねたことをバネに現在は家計の専門家ファイナンシャルプランナーとしてセミナーやラジオでお金の情報発信中。

【画像】ちーぼう、freeangle、CORA、amadank、hqrloveq / PIXTA(ピクスタ)

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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