夏休みにおすすめ!
「科学の力」を使った不思議なスイーツ作りにチャレンジしてみませんか?
溶けない!?アイスキャンディに・・・
まるで無重力!宙に浮くクリームに!
科学の世界のように不思議がいっぱいのスイーツ。
その名も「サイエンススイーツ」!
見た目の美しさに加え、スイーツを作りながら科学も学べると、いまSNSなどで話題を呼んでいるんです。
発信しているのは、芸術教育士・ケーキデザイナーの太田さちかさん。
見た目も美しいスイーツと科学の教室が人気で、書籍も数多く出版しています。
太田さんに、夏休みにぴったりのサイエンススイーツ3品をご紹介していただきます。
まずは・・・
一見普通のアイスですが、ドライヤーの温風を当てて検証してみると、溶けません!
普通のアイスは、もちろん、この通り、すぐに溶けてしまいます。
さらに、室温で30分置いても、一般的なアイスに比べると、その違いは歴然です!
気になるお味も、表面はつるっと。口の中で溶けだすと中はふわっと。
冷たさはないものの、美味しいスイーツです!
一体なぜ溶けないのか!?気になりますよね。
秘密は材料にあります。
そう、「寒天」です!!
ポイントは、寒天の融点、溶ける温度にあります。
一度とかした寒天は、およそ80℃以上ではないと溶けません。
そのため、室温はもちろん、ドライヤーの熱風でも溶けないということなんです!
作り方は超カンタン!お子さんと一緒に作ってみてください♪
■溶けないアイス
≪材料≫アイス型6本分・牛乳 400cc・粉寒天 4g ・グラニュー糖 30g ・好みのカットフルーツ
1.アイスポップ型にカットフルーツを適量入れます
2.鍋に牛乳、グラニュー糖、粉寒天を入れて中火にかけます
3.沸騰したら弱火にしてゆっくり混ぜながら2~3分温めます
4.粗熱が取れたらアイスポップ型に③を流し込み、アイス棒を刺してから冷凍庫で冷やして固めたら完成♪
型は100円ショップなどで購入できます。
通常のアイスと違い、手がベタベタにならずに食べることが出来るので、小さいお子さんをもつお母さんたちも安心の一品です♪
上下左右の概念が無い、サイエンスの力を使った「無重力パフェ」!
見た目は普通のパフェですが注目はこのクリーム!
逆さまになって浮いています。
いったいどんな科学の力が隠されているのかというと・・・
これは、通常の生クリームではなく、卵白を泡立てた「メレンゲ」なんです!
ボウルに入ったメレンゲは、ひっくり返しても、この通り、落ちません。
ボウルをひっくり返しても落ちない秘密はメレンゲ内の無数の泡!
泡にはたくさんの空気が含まれていてとても軽いため、逆さにしても落ちないんです。
さらに、メレンゲの中のたんぱく質が、いわゆる接着剤の働きをするんです。
一度できた形をずっとキープしようとする力が強いので、落ちてこないんだそう。
そんなメレンゲづくりは、とっても簡単です!
ボウルに卵白と塩ひとつまみを入れ、卵白をしっかり切るようにハンドミキサーで混ぜます。
全体的に白っぽくなってきたら、まずグラニュー糖小さじ1を入れよく泡立てます。
ポイントは砂糖を三回に分けること。
一気に入れると卵白が砂糖を抱えきれなくて、泡立たないということがあります。
残りのグラニュー糖は二回に分けて入れ泡立てます。
なめらかになってツノがしっかりと立つようになれば完成です!
あとは、お好みのフルーツやお菓子と組み合わせてオリジナルの無重力パフェを作ってみてください♪
■無重力パフェ
<材料>・卵白 2個分 ・グラニュー糖 100g ・塩 ひとつまみ ・お好みのフルーツやグラノーラ
1.ボウルに卵白と塩を入れます
2.卵白をしっかり切るようにハンドミキサーで混ぜます
3.全体が白っぽくなってきたらグラニュー糖小さじ1を入れてよく混ぜます
4.泡がきめ細かくなってきたら残りのグラニュー糖1/2を入れ混ぜます
5.さらにツヤが増してきたら残りのグラニュー糖を入れ泡立てます
※ボウルをひっくり返しても落ちてこない固さになれば成功
6.お好みのフルーツやグラノーラと盛りつけて完成です
まず、ペットボトルの炭酸水にお好みのかき氷シロップを混ぜ、しっかりふたをして、よく振ります。
ふたがゆるんでいると、中身が飛び出し危険です。
冷凍庫内で液漏れする可能性もあるため、振るときはしっかりふたを閉めてくださいね!
その後、冷凍庫で4時間冷やしたんですが・・・
なんと、やや膨張したペットボトルの中身は、液体のまま!
凍っていないのです!
しかし、ふたを開けた瞬間にある変化が!
上の方から、みるみるうちにシャーベット状に凍っていきます!!
一体なぜ!?
太田さんによると、これは、「過冷却」という現象を利用しているそう。
水は0℃になると凍りますが、ゆっくり、揺らさずに静かに冷やすと、マイナス10℃以下でも凍らず、液体のままの状態が続くことがあります。
これを「過冷却」といいます。
先ほどペットボトルをよく振ったのは、過冷却状態をつくりやすくするため。
振ることで二酸化炭素が抜けてボトル内の圧力が高まり、水が凍りにくくなるんです。
ペットボトルのふたを開けるときに加わった衝撃で、炭酸水が一気に凍り付き、フローズンドリンクになりました♪
しかし、このフローズンドリンク、実は、想定外の仕上がりでした・・・
過冷却状態の水は、衝撃を与えられると一気に凍りつくので、注いだ瞬間に凍る2層のドリンクを目指していたんです。
今回はふたを開けた瞬間に凍ってしまいました・・・
けれど、失敗もまたサイエンス!!
シュワっとシャリッとした口当たりがとっても美味しいフローズンドリンクでした♪
■過冷却ソーダ
<材料>・炭酸水 500ml入りペットボトル ・かき氷シロップ 10g
1.炭酸水にお好みのかき氷シロップを混ぜ、しっかりふたをします
※このときふたがゆるんでいると、中身が飛び出し危険です。
冷凍庫内で液漏れする可能性もあるため、しっかりふたを閉めましょう
2.ペットボトルをよく振ります
※二酸化炭素が抜けて、ボトル内の圧力が高まります。
水は気圧が高くなるほど凍りにくくなるため、過冷却状態をつくりやすくなります。
3.よく振ったペットボトルを冷凍庫でおよそ4時間、衝撃を与えずゆっくり冷やしていきます
4. 炭酸水がまだ凍っていないことを確認して、冷凍庫から取り出します
※冷蔵庫から取り出すときやふたを開けるとき、
振動を与えると中身が一気に凍ってしまうのでそっと静かに取り扱いましょう。
5.ペットボトルが凍ってなければ成功!
冷やしたグラスに注いで完成です。
出典:日本ガイシ「NGKサイエンスサイト」
夏休みの自由研究にもぴったりのサイエンススイーツ。
ぜひ皆さんもこの夏、挑戦してみてはいかがでしょうか♪
※掲載の内容は番組放送時(2022年8月11日)の情報に基づきます。
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