2022.07.31

暮らす

暑さ対策「自分は大丈夫」、その認識が思わぬ危険に

「天気を味方にすると、暮らしはもっと快適になる!」をテーマに、毎日の生活に役立つお天気情報の”見方”を気象予報士がお伝えします。

暑さが引き起こす!生活に潜む危険

夏休みシーズン、子どもと家で過ごしたり、外出したりする機会が増えます。天気予報を見て暑さ対策をすることはもちろん大切ですが、身近なところにも意外な危険が潜んでいます。

外で過ごしやすい日でも、車の中の温度はキケン

JAF(日本自動車連盟)が行った実験※1では、外の気温が20度を少し超えるくらいの日でも、日ざしがあれば車内の温度は50度近くまで上昇しました。少しの時間でも「脱水症状や熱中症」を招くおそれがあるため、少しの買い物でも子どもが寝ているからと、車内に置き去りにするのは絶対にやめてください。

30度を超えるような厳しい暑さの炎天下に車を駐車しておくと、サンシェードなど何も対策を行わなかった場合、ダッシュボードの温度は70度を超えることもあります。放置した100円ライターには亀裂が入り可燃性のガスが抜けてしまうという結果も。

気を付けて!様々なタイプの「熱中症」

車を使わず散歩をする場合でも、日よけ対策を万全にしていても、地面からの日ざしや熱の跳ね返りに注意が必要です。大人の顔のあたりよりもアスファルトに近いベビーカーや、子どもの方が暑くなり、熱中症の危険性が高くなります。

屋外だけでなく、屋内にも危険が潜んでいます。消防庁の発表※2によると、全国で去年8月に熱中症で救急搬送された人のおよそ4割が自宅で発症しています。

火を使っての料理、浴室など冷房がなく湿気のたまりやすいところの掃除、ベランダや庭での作業など、普段の生活の行動でも熱中症のおそれがあります。一番暑くなる昼前後を避けるなど、時間帯にも気をつけましょう。

自分は大丈夫と思わず、暑くなる日はもちろん、普段から気をつけるようにしましょう。特に暑くなる日は、わたしたちもテレビやラジオでしっかりとお伝えしますので、これからもHBCの天気予報をぜひご活用くださいね。

***

児玉晃予報士が所属する気象予報士クリエイター集団「サキドリーズ」が運用するYouTubeチャンネルてんきよほうでは、日本全国の天気や季節の話題をわかりやすくお伝えしています。

<参考>

JAFが実施した実験※1
「真夏の車内温度(JAFユーザーテスト)」
https://jaf.or.jp/common/safety-drive/car-learning/user-test/temperature/summer

消防庁発表資料※2
「令和3年(5月から9月)の熱中症による救急搬送状況」
https://www.fdma.go.jp/disaster/heatstroke/post3.html

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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